ボンネットのルーバーを抜いたものにしたいと思い、真鍮板をプレスするためのジグを作り始めました。
最初はデザインナイフの刃を加工したものをパンチにして手作業で抜く感じで。
そこそこできて、一旦元のボンネットに付けてみました。
しかし、やはりもう少し細かく揃ったものにしたいのでパンチ側をホチキス状に作り直しました。
何度もジグを修理しますが刃の部分がすぐ壊れてしまい、なかなか揃ったものが出来ません。
やり始めてからはや1か月、ようやく満足いくものができるようになりました。
最終形態のジグとできたもの2つ。
ピッチは実測で0.47mmぐらいです。必要なものが6.5mm長だったので14個ずつ開けています。
大体3分ぐらいでこれ1枚打てます。
プレスのノウハウについて
ジグの断面図です。
最初はパンチのBがなくてそっち方向にすぐに刃がもげてしまっていました。
刃が入るときに材料と刃がものすごく右方向に引っ張られて刃が右にずれて素材を巻き込んでしまうパターンが多くて(5枚上の失敗例の写真参照)、右に行くと刃はもげるしダイのCも右に倒れてジグが故障してしまいます。
パンチのBを追加して刃はモゲなくなりました。ただ右方向への力は受けないといけないのでパンチと素材を左側へ引っ張りながらパンチを落とすような感じにするとうまくいきました。パンチはわずかにダイに引っ掛けるぐらい左に引っ張っています。ただし、左に引っ張りすぎると今度はダイを削ってしまうのでパンチが左に寄り過ぎないようにストッパーを設けています。
パンチはペンチの平らなところで押しているのですがそれでもガッチリグー握りで体重かけるぐらいな勢いでやらないと抜けないのでずれたりするとすぐにジグが壊れてしまいます。
皆様の工作の参考になれば幸いです。