ザハ・ミーロヒ

そろそろ復活するのか

鉄道模型におけるシュルレアリスム

2006-11-23 14:02:42 | HOn2 H0f 1/87 6.5mm

昨日、AM中健康診断だったのを良いことに上野に

仏像ダリ回顧展


を見に行った。平日ながら両方とも大変な観覧人数でヘトヘトになった。

仏像は70体もの一木彫を集めたもので大変すばらしいオーラを放っていた。客層は明らかに年金世代でR40世代にぜひオススメ。

ダリは美術館の閲覧マナーのわかってないガキ(と言ってもUnder30ぐらいまで含まれるが)が多く作品の前に凝り固まり進まない。土日祝は全くロクに見れないのではないか。

/昨日の話しはここまで


ダリシュルレアリスム(超現実主義)であるが鉄道模型におけるシュルレアリスムとは何かについて考えて見た。




欧米におけるファインスケールモデリングとフリーランス

シュルレアリスムがレアリスム(写実主義)の対極と言うわけでもないようであるが私の場合美術に関するウンチクはないので、ダリのシュルレアリスムが不条理なもの、夢のような出来事の具象化であると言うことから、これを鉄道模型に置き換え、ファインスケールモデリングをこの対極に位置づける。欧米であれば日本とは異なりスケールモデル=ファインスケールモデリングと単純に考えてよい。それは欧米のスタンダードゲージがそのまま縮尺され、スケールとゲージの関係がほぼ問題なく取り決められていることによる。イギリスのOOのような例はあるが別にファインスケールの規格がありここでは例外が存在すると言う解釈はしない。するとファインスケールモデリングの対極に値するものは欧米においてはフリーランス(Freelance:自由型)しかないこととなる。しかしながら欧米におけるフリーランスは単に自由に創作された作品としか言えずシュルレアリスムで言うところのいわゆる現実の破壊のようなインパクトを持たない。つまり、欧米のフリーランスはファインスケールモデリングを否定あるいは攻撃するような意図で作成されたものはないかあるいは私自身が把握していない程度の知名度しかない作品しかなく、ファインスケールと敵対する関係ではないと言える。




日本におけるゲージ論とシュルレアリスム

日本における鉄道模型はほとんどのモデラーが知っているように1067mmの線路上にある鉄道車両を欧米のスタンダードゲージのモデルと同じ線路上に乗せるいわゆるガニマタ化によりそのインフラを享受し発展してきた。さすがにOスケール(Sスケール?)ぐらいになると線路をきちんと分けたようであるのでここではHOスケールに焦点を絞り愚論を展開してみることとする。なお論上の視点が違うことから16番、1/80 13mmについては触れない。HOスケール(1/87 16.5mm)に対して日本国内で一般的に用いられる言葉であるHOゲージは1/80 16.5mmを意味するがこれを攻撃する一部の屈折したファインスケール論者(以下ファイン厨)vs擁護するユニスケール論者のエンドレスの議論をゲージ論と理解している。ファイン厨の主張の主たるところはファインスケールの正当性の証明ではなく1/80 16.5mmのガニマタさに対する誹謗、抽象およびHOゲージからの1/80 16.5mmの排斥である。これは「HOスケール、HOゲージと言う語はファインスケールモデル以外に用いてはならん」と言うことに帰結する。ところがファイン厨の抱える最大の悲劇は日本の1067mmゲージのHOスケールファインスケールモデルが16.5mmゲージにならないことであった。これはHOスケール通りに作った日本型が命名上国際標準に従うがゆえにHOn3 1/2ゲージと呼ばねばならない運命を背負い、HOゲージの語を1/80 16.5mmに使い続ける隙を与えてしまったことである。ところで前項でシュルレアリスムの対極がファインスケールモデリングであると位置づけていることから、日本における鉄道模型のシュルレアリスムを考えてみるとそれはフリーランスではないことが見えてくる。で、ファインスケールモデリングに対峙するものは何かということであるがユニスケールの考え方はいわゆる守りの考えでありファインスケールモデリングに対してのインパクト、攻撃性を持つものではない。では日本における鉄道模型のシュルレアリスムとはなにか、それはファインスケールで創作する技量を持ちながらわざわざそれを捻じ曲げ変に寸法をいじってみたり、スーパーディテールなのにフリーの塗装をしてみたり、あるいはスケールに合致した線路をハンドレイせず既存のインフラを応用できるモデリングを展開することである。たとえばHOn2 1/87 6.5mmのようなものを指す。このようなモデリングはファイン厨からすれば、スケールとゲージのあわない名称を目の前に見せ付けられた不快感とモデルそのものが与えるインパクトは計り知れないものがあるかもしれない。

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