私はの仕事は電子部品の製造販売です。1個10円程度のものをお客様の仕様に合わせて100万個単位で製造する薄利多売の商売です。先日弊社製品にちょっとした不具合がありお客様の製品が動かなくなってしまう問題が発生しました。半年間で1000万個以上製造し不具合があったのは最初は1個。その後も発生しましたが結局20個以下の発生でした。「見逃してくれよ~」といいたいところですが1個発見されたときからお客様の担当者が原因解析のために来社。結局1週間くらいいました。その後もポツポツと不良品発見されたためお客様の製造工程の製品はすべて回収、弊社の部品在庫は全部返品、毎月200万個製造してたので在庫の金額も数百万円単位になりました。初めて損害賠償交渉というものをやりましたが、結局在庫の廃却、製品の回収など300万円程度の支払いで決着しました。ソニーの電池回収や松下電器の石油ファンヒータなどは500億円以上の回収費用がかけられたようなのでこんな交渉は交渉のうちに入らないかもしれませんが、結構大変な交渉でした。それでも損害倍所保険に加入していたため賠償金額のほとんどが保険金で支払われホッとしているところです。PL法の施行や企業の社会的な責任が問われる昨今、責任を持って不具合に対応するのは当然ですが、100万個作れば1個くらい不良も出るわと心の底で思っている私はビジネスマン失格でしょうか?