よく家づくりのお話の際に「マンションより戸建ての方が資産になるので戸建てをお勧めします」と営業マンに言われたので戸建てを検討しました、というお話をお聞きします。
決して間違いではございませんが、とても注意が必要な情報です。
まず、私の知人の話から。
結婚前に約2000万円で購入した東京都心のマンション。結婚が決まった際にそのマンションを売却することとしました。
10年近くも住んでいたにもかかわらず、そのマンションの売却価格は購入価格よりも高く売却できたそうです。
マンションでありましても場所によりますが決して資産にならないわけではないのです。
また戸建ての話。資産になる、との営業マンの話ですが、いざ売却しようとしても売れない戸建てもあります。
この場合、負の資産（負債）になる可能性もあることはきちんと把握しておく必要があります。
営業マンのことばを鵜吞みにせず、この土地・マンションは資産になるのか負債になるのか、をご家族で話し合うことが大切です。
もうひとつ大切なことは資産になるか負債になるかはタイミングにもよるということです。
経済が活発に動いている時期は、少々駅から離れた土地・マンションであっても高額での取引がされました。
しかし経済が冷え込んだ時期では、値がつかなかったり、売却したくても足元を見られて値を下げられたり、
売却自体が難しかったりする土地・マンションもあります。
営業マンの「マンションよりも戸建ての方が資産に」というお話は鵜吞みにせず、その土地、建物が資産になるのか負債になるのか、ご家族できちんと話し合って進められることをおススメします。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所
