電磁波といいますと怪しいものを売りつけられたりするんじゃないの?と心配になられる方も多いと思います。
NETで調べてみますと電磁波攻撃ですとか調査と称して高額な費用を請求されたなどの情報も散見されます。
そもそも目に見えない電磁波って本当にあるのでしょうか???本当に身体に影響はあるのでしょうか??
上の画像は私も所属している「日本電磁波協会」の電磁波の説明で使われているイメージ図です。
電磁波は水道をイメージするとわかりやすいと思います。
水道は蛇口まで水圧がかかっていて、蛇口をひねると水が出てきます。
お家の中の電気も同じなんです。
コンセントまでには「電圧」がかかっています。
そしてコンセントに電気器具をつないだ状態では電気器具自体にも「電圧」がかかってきます。
電気器具のスイッチをONにするまで、つまりOFFの状態では電気器具には電圧のみがかかっている状態となります。
そこでスイッチをONにして電気器具が動いた状態、照明器具では電気がついた状態では、電気器具に電流が流れて正常に動いている状態となります。
水圧=電圧
水流=電流
とイメージしていただくとわかりやすいと思います。
電圧がかかった状態は周囲に電場が発生し、電流が流れている状態では電場と磁場が発生します。
しかし電場や磁場は目に見えません。
それを目に見える形にする機械が以下の測定器になります。
左側が電場測定器
右側が磁場測定器
これは床暖房のあるお家で測定したときの写真です。
数値は電場が190V/m(ボルトパーメーター)、磁場が17.04㎜G(ミリガウス)
「目に見えない電磁波を数値で表すことができるのはわかったけど、身体に影響がなければ別に関係ないんじゃない??」
と思われる方もいらっしゃると思います。
それに関しては
磁場に関してはWHOが4㎜Gを常時被曝することで小児白血病が2倍になるという指針を出しています。
電場に関しましては、血管を収縮させることで血流が滞り冷えなどの影響があることが疫学的な調査で徐々にわかってきています。
日本電磁波協会では磁場は2.5㎜G以下、電場は25V/m以下にしましょう、という独自の指針値を出しています。
ご自宅の電磁波について気になる方は
お話しするだけで解決することもありますし、場合によりましては有料となりますがお家にお伺いして電磁波を測定することも可能です。
まずは目に見えない電磁波を目に見える形にして、そして対策をしていきましょう。
電磁波に関しましては正しく知って正しく怖がることが大切です。
むやみに怖がったり、疑心暗鬼にならずにまずは電磁波の特性を知り、対処していきましょう。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所