二日目は、原子力発電事故を受け、自然エネルギーが注目される中で、福島県会津若松市に向かい、小水力発電についてNPO「環境保全会議あいづ」の活動について勉強させて頂きました。主に小水力発電設置を目指し調査・研究を行い行政などへの働きかけが活動でした。最適地を探したり、水路での発電能力を調べる様子をうかがいました。昼から郡山市にある福島ハイテクプラザに移り、小水力発電の実証実験について勉強させて頂きました。ここでは、農業用水を利用し1年間の実証実験でありました。どこにでもある水路を利用し、発電量は知れてますが効率の良い発電のために滑車の研究やデータ―収集を行っておられましたが、投資対効果は見込めず、水量も季節により安定しないとのことで補助金なしに実用化は難しそうです。
三日目(9日)、福島県伊達市役所へスマートウエルネス「健幸都市」伊達市の取り組みをうかがいました。豊岡市も参加し19都市が取り組んでいます。豊岡市では、「歩いて暮らすまちづくり構想」です。まず伊達市役所で驚かされた事は、放射能の線量計が玄関に置いてあり、常に数値が変わっておりました。除染作業や被ばく検査などの様子、一部の地域で米が基準値を超え出荷停止と今年の作付けを心配されていました。それと視察に市長が対応していた出した事です。歓迎のあいさつから、災害状況・健幸都市構想の説明・質疑まで対応して頂いた事です。その分、少子高齢化・人口減社会を迎えた中でどの様なまちづくりをしたいのか熱い思いが伝わってきました。高齢者が共同で住み、集積し近くで買い物ができる生活です。中山間地では、一定の割合で住んで頂く、小学校を中心に集まり住んで頂くなど近くで助け合って暮らす社会を目指されていました。しかし、先祖代々引き継いだ土地を離れる事への理解を得られるかが課題となりそうです。
今回の視察は、弾丸ツアーとなり食事を終えるとホテルで爆睡と大変疲れる視察でありましたが、被災地をこの目で見れましたし、再生可能エネルギーの取り組み、豊岡市のまちづくりとこれからの取り組みに参考にしていきます。視察中も豊岡は大雪で駅駐車場を脱出するのも大変でした。