還暦同窓会（前編）

去る８月１６日

故郷の小学校の同窓会が開かれ出席して来た。それも還暦同窓会だ。

　　　６０歳の人を見て、”老人だなぁ”と感じてた幼少の頃。
　　　そんな"老人"に自分が成ったなどと…。　よぼよぼのオジン
　　　の域に入ってるなどと信じられない。

卒業生総勢１５０人中５８人の出席。

会場は、一時プロ球団のオフ時期キャンプの拠点として使われていた有名なホテルの一間。


ホテルへ到着、受付を済まし待合へ。
そこで一目見たとたん、おお、○○君！と懐かしんだり、名前と顔が一致しない者、何処の誰か思い出せなかったり。４５年とはやはり長い年月だったのだと思い知らされる。

だが同窓生とは実にいいものだ。

還暦の神事が行なわれ、宴会場へと。何処の誰か解らぬ者もやがて思い出す。４５年前の記憶が瞬時によみがえって来るのだから。

一時期同じ空間を過ごした者達の強い、きっと、絆みたいな物なのだろう。
話すほどに、時が経つほどに記憶がどんどん湧き出し懐かしさの渦が大きく大きく幾重にも幾重にも広がって行く。止まることを知らない。