側板の加工
厚さ3mm、幅10cm、長さ85cmぐらいのローズウッドとハードメイプルを
使用した。
いずれも、スクレーパーや空砥ぎペーパーを使って時間をかけて削り
厚さ2.5mmぐらいに落とす。
前もって超仕上げ(プレーナー)加工をしてもらって厚さを機械で
そろえてもらえば仕事は楽になる。
最終仕上げとしての測板の厚みは、ローズウッドを使用した場合
クラシックギターを造る場合は少し厚め、両用のフラメンコを造る
場合は薄めに削っている。
ただいずれの材料も、厚ければ厚いほど曲げにくくなる。
クラシックで2mm~2.5mmぐらい。
フラメンコで1.8mm~2mmぐらい。
当然だがこの板厚は製作家が求める音によって変わるので、あくまで
参考にして欲しい。
裏板にもいえることだが、厚いと音の反発が大きくなり、ボリュームが
大きくなるがずっしりとした音になり歯切れが悪い。
薄くすると、僅かだが歯切れがよく、明るい音になる。
長さは、曲げるのに両手で持つので長ければ長いほど加工しやすいが
金額を考えるとこの辺の長さ(85cm)が限界といったところかもしれない。
板は曲げる前に、風呂桶に水をはって、2時間ほど浸けて置き水分を
持たしておく。
また曲げるときも、ほとんど絞っていない、ぬれ雑巾を用意しておく。
板を曲げるためには板に熱を加えて曲げると曲げ易いので、ほとんどの
人は、白熱電球などを仕込んだ自作の曲げ機やベインディングアイロンなどを
使用するが、いずれも金額がかなりかかるので、私の場合は簡単に
入手できる物で曲げ加工を行っている。
私は厚めのステンレスの煙突の根元、ガス管、水道管などを万力で挟み
テーブルに固定して使用している。
ガス管や水道管などは長さ15cmもあれば充分なので、近くの
ホームセンターなどでも安価で販売している。
また太さ10cmていどの鉄管なども配管屋や鉄工所などでタダで残材を
いただいてくるのもいい方法かもしれない。
板を曲げるときは鉄管をカートリッジ式のガスバーナーで熱し板を当てて
少しずつ曲げていく。
板がぬれているので当てた瞬間 ジューという音をたて、あっという間に
裏の部分まで熱が伝わって乾いていくが、ぬれ雑巾で水分を補給しながら
曲げていく。
この鉄管などの道具の欠点はすぐに熱が冷めるので頻繁にバーナーで
熱しなければならないことと、温度調整ができないため、熱しすぎて
焦げ目が付き易いことだ。
焦げ目が付いた時は、曲げ終わった後、空砥ぎペーパーでしっかり
焦げ目を取り除いておく必要がある。
曲げるときは一箇所を集中して一気に曲げずに、転がすように部材を
動かして曲げたほうが上手く曲がる。
一気に曲げるとその部分がササクレダッテ、材料がズタズタに
なることもある。
そうなると後で補修が大変なのであせらずゆっくりと曲げるほうがよい。

鉄管、ガス管、水道管など使用できるものはなんでも使う。
これらを万力で挟んで使用すれば経費はかからない。

一箇所を集中して曲げずに少しづつ移動しながら曲げていくと
上手く曲がってくれる。
大きなカーブの所は直径の大きな物で曲げると曲げ易い。

小さなカーブの所は直径の小さな物で曲げる。
いずれにせよ曲げ型に合わせて時間をかけてゆっくり曲げていく。
いろんな種類の鉄管を用意できなければ、この細い鉄管だけでも、
充分に曲げ加工を行う事ができる。

全てを曲げ終えたら、組み立て型にあわせて必要な長さに
余分な所を切り落とす。
焦げ目などがあれば、空砥ぎペーパーやスクレーパーで、焦げ目を充分に
取り除いておく。
つづく
厚さ3mm、幅10cm、長さ85cmぐらいのローズウッドとハードメイプルを
使用した。
いずれも、スクレーパーや空砥ぎペーパーを使って時間をかけて削り
厚さ2.5mmぐらいに落とす。
前もって超仕上げ(プレーナー)加工をしてもらって厚さを機械で
そろえてもらえば仕事は楽になる。
最終仕上げとしての測板の厚みは、ローズウッドを使用した場合
クラシックギターを造る場合は少し厚め、両用のフラメンコを造る
場合は薄めに削っている。
ただいずれの材料も、厚ければ厚いほど曲げにくくなる。
クラシックで2mm~2.5mmぐらい。
フラメンコで1.8mm~2mmぐらい。
当然だがこの板厚は製作家が求める音によって変わるので、あくまで
参考にして欲しい。
裏板にもいえることだが、厚いと音の反発が大きくなり、ボリュームが
大きくなるがずっしりとした音になり歯切れが悪い。
薄くすると、僅かだが歯切れがよく、明るい音になる。
長さは、曲げるのに両手で持つので長ければ長いほど加工しやすいが
金額を考えるとこの辺の長さ(85cm)が限界といったところかもしれない。
板は曲げる前に、風呂桶に水をはって、2時間ほど浸けて置き水分を
持たしておく。
また曲げるときも、ほとんど絞っていない、ぬれ雑巾を用意しておく。
板を曲げるためには板に熱を加えて曲げると曲げ易いので、ほとんどの
人は、白熱電球などを仕込んだ自作の曲げ機やベインディングアイロンなどを
使用するが、いずれも金額がかなりかかるので、私の場合は簡単に
入手できる物で曲げ加工を行っている。
私は厚めのステンレスの煙突の根元、ガス管、水道管などを万力で挟み
テーブルに固定して使用している。
ガス管や水道管などは長さ15cmもあれば充分なので、近くの
ホームセンターなどでも安価で販売している。
また太さ10cmていどの鉄管なども配管屋や鉄工所などでタダで残材を
いただいてくるのもいい方法かもしれない。
板を曲げるときは鉄管をカートリッジ式のガスバーナーで熱し板を当てて
少しずつ曲げていく。
板がぬれているので当てた瞬間 ジューという音をたて、あっという間に
裏の部分まで熱が伝わって乾いていくが、ぬれ雑巾で水分を補給しながら
曲げていく。
この鉄管などの道具の欠点はすぐに熱が冷めるので頻繁にバーナーで
熱しなければならないことと、温度調整ができないため、熱しすぎて
焦げ目が付き易いことだ。
焦げ目が付いた時は、曲げ終わった後、空砥ぎペーパーでしっかり
焦げ目を取り除いておく必要がある。
曲げるときは一箇所を集中して一気に曲げずに、転がすように部材を
動かして曲げたほうが上手く曲がる。
一気に曲げるとその部分がササクレダッテ、材料がズタズタに
なることもある。
そうなると後で補修が大変なのであせらずゆっくりと曲げるほうがよい。

鉄管、ガス管、水道管など使用できるものはなんでも使う。
これらを万力で挟んで使用すれば経費はかからない。

一箇所を集中して曲げずに少しづつ移動しながら曲げていくと
上手く曲がってくれる。
大きなカーブの所は直径の大きな物で曲げると曲げ易い。

小さなカーブの所は直径の小さな物で曲げる。
いずれにせよ曲げ型に合わせて時間をかけてゆっくり曲げていく。
いろんな種類の鉄管を用意できなければ、この細い鉄管だけでも、
充分に曲げ加工を行う事ができる。

全てを曲げ終えたら、組み立て型にあわせて必要な長さに
余分な所を切り落とす。
焦げ目などがあれば、空砥ぎペーパーやスクレーパーで、焦げ目を充分に
取り除いておく。
つづく