伊藤ひろえファイト一発日記

米子市議会議員 伊藤ひろえの日記

第446回 米子市議会定例会 質問

2004年12月14日 | Weblog
私は、第446回米子市議会定例会にあたり、地下道の考え方と今後の対応について3点、米子市立中学校給食問題調査会アンケートについて2点、教育について2点お伺いします。

地下道の考え方と今後の対応についての1点目は、地下道の利用状況と危険箇所の把握についてです。
地下道は、景観・危険度・バリアフリー・メンテナンスなどの観点から、陸橋より優れているとされ陸橋より2倍~3倍も費用のかかる地下道がつくられています。また、道路建設にあたり、地元から地下道建設の要望もあるそうです。
しかし、現状は、場所によってはほとんど利用されていません。立派な地下道を通らず、横断歩道のない道路を横切る人を見る度、本当に危険だと感じています。
道路状況により、地下道の利用はさまざまだと考えますが、危険箇所を把握するとともにあらゆる観点から検証する必要があると考えますが、市長はどうお考えですか。

②地下道の危険対策について
地下道には防犯ブザーがついていますが、音がでるだけで、警察などに通報するものではありません。地下道の防犯ブザーも近くに人がいなければ、危険防止にもなりません。抑止効果を考え、せめてカメラなど設置できないか検討しておられませんでしょうか。「昼でも女性のひとり歩きでは怖くて通れない」という声があります。また、「雨や雪の時、滑り歩きにくい」「雪の日凍っていて転び、骨折した」など、地下道の向きによっては、降雪時に危険となる場所もあると思います。融雪剤も配置してありますが、現状は、ほとんど地下道を通らないことになっています。現状を把握し、必要なところには雪よけなどつけていただくよう管理者である国や県に言っていく必要があると考えていますが市長の見解を伺います。

③今後の地下道建設について
地下鉄や地下街が多くあり、地下に入る違和感のない都会で地下道を使用することと、歩行者のほとんどいない地域では実情が違うと思います。しかも、ウォーキングや散歩などを除くと、交通弱者である高齢者や子ども、また、障害のある方が通ることになります。隠れた場所になるので、犯罪も多く起こりやすいと思います。今後、道路建設に合わせて、地下道建設が多くなると考えますが、市長はどう考えておられるかお尋ねいたします。

(2)点目の米子市立中学校給食問題調査会アンケート結果について

①教職員の給食に対する意識について
9月21日~29日に行われた「米子市立中学校給食問題調査会」のアンケート集計を見ましたが、現在、中学校給食を実施している、箕蚊屋中学校の教職員用アンケート結果には、これからの中学校給食のあり方について、現状の完全給食でよい0%、給食の必要はない63.3%牛乳給食だけでよい9.1%などとても給食に対し否定的でした。現在、小学校の給食センター建設後には、中学校給食の実施に入る計画となっています。市の計画と学校現場との乖離を感じます。なぜ、教職員は給食の実施に否定的なのか?給食時間に問題があるなら、時間的に解決できないか?給食は必要との認識がなぜないのか?給食に大きな負担がかかっているのであれば解決策はないか?見解をお尋ねします。

②現状と給食に望むことのズレについてです。
私も箕蚊屋中学校の給食に2回参加させていただきました。その中で、4時限目の授業が体育や水泳などの場合の給食を食べる時間は本当に短く5分~10分というものでした。授業の組み立てなどで、仕方がないのかもしれませんが、保護者からは、「食の教育」としての要望があるとのアンケート結果がでています。本来なら、家庭から食生活を見直すべきですが、家庭の機能も低下している現状です。これから、子どもを生み育て、次代を担っていく子ども達に、食教育は大変重要で必要なことですし、食教育が給食時にできるなら、食に対しての意識の向上が、早く取り組まれることに繋がるのではないでしょうか。

(3)点目の教育について

①コミュニケーション能力の育成についてです。
昨今、青少年・社会全体を取り巻く様々な問題が取りざたされていますが、その根底には、現代人のおかれている希薄な人間関係と、人と人とのコミュニケーション作り・人間関係作りの困難さに原因があるのではないかと言われています。
時間の短縮と人件費の節減から、機械化が進み、人と会わなくても生活できるようになりました。また、インターネットや携帯電話の普及でさらに人と対面しなくても、いつでも、どこにいても簡単に情報交換できる社会になってきました。
人は、人と関わる中でしか成長しません。人と人とが関わることによりお互いに感情を分かち合ったり、対話することで、コミュニケーションが図れます。
自分の意志を表現したり、人の気持ちを受け取ることはとても重要なことです。お互いを認め合い、自分も相手も大切にするということができなければ、人と対話することもスムーズにできません。そういう意味で、コミュニケーション能力を養うことは、とても大切です。
コミュニケーション能力が養われることで、人との関係も良くなり暮らしやすくなるはずです。本来、コミュニケーション能力は、子どもの遊びの中や家庭の中、また、地域の大人たちの関わりの中から、自然に学び育まれてきたことです。しかし、日本でテレビ放送がはじまって50年、現在、テレビとともに育った人たちが親になり、赤ちゃんの時からテレビがつきっぱなしの状態で育つ子どもも珍しくありません。テレビだけではなく、幼児用ビデオやテレビゲーム、CDなどに、「はまる」ことの影響で、断片的な知識は豊富に見えても、言葉でのコミュニケーションができなかったり、周りの人間との自然な愛着がもてなかったり、自分を愛おしく感じられなかったりと、子どもたちの心を深刻にむしばんでいると警告されています。
テレビがついている中で育つと人の心が育たないこと、テレビゲーム・ビデオ・携帯メール・テレビ・パソコンに熱中しすぎると「ゲーム脳」になると言われています。ゲーム脳の症状が、キレやすい・集中力がない・無気力・・などです。テレビがつけっぱなしの中で育った子どもの症状としては、元気がない・目と目が合わない・表情がないなどで、小学生になっても友達と関われない、引きこもりになるなどのケースがあると言われています。この原因の本質は、テレビやゲームなどにあるのではなく、それらと関わる時間が増えたことによって、親をはじめ、周りの大人と関わる時間が極端に少なくなったことにあると思われます。
学習指導要領の「生きる力」は、コミュニケーション能力にも繋がると考えます。ここで2点お尋ねします。
コミュニケーション能力について、どのように把握しておられますか。また、次の時代を担う子どもたちに、どういう方法でコミュニケーション能力を育成しようとしているかお聞かせください。

②体験学習のあり方について
各学校、教職員や生徒が総合的な学習の時間の中で、様々な取り組みや活動が行われています。計画や評価など大変だと伺い、教職員のみなさまに敬意を表するものです。総合的な学習の時間は「自ら学ぶ力」を育む時間として、ますます重要であると考えています。先日、私は愛知県・緒川小学校の実践研究発表に参加しましたが、地域との連携を学んだり、体験を通し生活や働くことを学んだり、子どもたちの生きる力を引き出すものでした。学習したことが自分の生活に役立つと、学ぶ意欲も高まると思います。
また、鳥取県立赤碕高等学校の、継続的に人間関係づくりを学ぶ「レクリエーション指導授業(人間関係体験学習)」の取り組みは9年前から実践されており、他県・他市町村の教育関係者や多方面・他分野から“昨今の諸問題解決への有効策”として多くの関心を集めています。
人間関係づくり授業の中で、園児や高齢者の方との交流の場を継続的に与えることで,「やさしさや思いやり」を思い出させたり,そばにいる人から喜ばれ,役に立ったという「役立ち感」を実感として気づかせ,自己肯定感を育んだり,人間関係を再構築して仲間作りを促進したり,話を聴くこと,相手の気持ちを理解することを中心にしたコミュニケーション能力を高めるなど,生徒が豊かな人間性や良好な人間関係を築くために役立っており,多くの成果を挙げています。
何より役立ち感を実感し、自己肯定感を育むことで、役に立つ自分の存在を確信し、「学びたい」「働きたい」という意欲も膨らみます。つまり、コミュニケーション能力(対人関係能力)と、「生きていて嬉しいという実感、役に立つ自分の存在を確信できることが、今の子どもたちに育てなければいけないことと考えます。

現在、体験学習も多く行われていますが、イベント的に行われるのでは体験も中途半端になるのではないかと危惧しております。時間数も限られた中、継続は難しいのかもしれませんが、継続することで多くの成果が期待できると思います。米子市の子どもたちに、「人間関係・コミュニケーションを学ぶ」時間として、継続した体験学習をカリキュラムに取り入れることはできないでしょうか。市長・教育長のお考えをお聞かせ下さい。



赤碕高校  『継続的な人間関係づくり』最後の授業

2004年12月14日 | Weblog

何度もお知らせしていますが来年の3月2日が卒業式・閉校式です。
本当に鳥取県立赤碕高校が40年ほどの歴史に幕を閉じます。
誠に寂しいです。残念です。

先日(11月25日)の朝日新聞社説に本校の取組が紹介されたことで
東京からNHKが取材にこられます(下記の12月17日)。
この日は鳥取ナウという雑誌の取材も県から入ります。

その様子は2月(放映日は未定)NHK教育(土曜フォーラム・子育てを考える)
の70分番組みの中で3分半ほど放映される予定だそうです。
全国放映です。

つきましては
継続的な人間関係づくりの授業の核である
園児との交流授業もいよいよ終わりです。

12月17日(金)10時から11時半
(3年3組の生徒が琴浦町立以西保育園の園児と交流)

そして、
泣いても笑っても最後の最後の交流授業は

1月19日(水)10時から11時半
(3年1組の生徒が琴浦町にあるみどり保育園の園児との交流)

この二つになりました。

そして、いよいよ
9年間実践してきた
継続的な人間関係づくりの
授業の最後は
1月21日(金)の2限から4限
時間は10時05分から12時45分です。
仲間からのメッセージをもらったり、もう一人の自分から自分にあてた励ましの手紙を読むなどの
人間関係づくりの最後の最後の授業となります。

参観希望の方は赤碕高校までご連絡下さい。

『自衛隊のイラク派遣延長に反対する市民集会』

2004年12月04日 | Weblog
 2004年12月4日(土)10:00~鳥取JR駅前 風紋広場で、連合鳥取・解放同盟鳥取県連合会・民主党鳥取県総支部連合会・社会民主党鳥取県連合の4団体が『自衛隊のイラク派遣延長に反対する市民集会』を開催しました。

 【イラクから一刻も早い自衛隊の撤退を求める集会アピール】

「戦争は最大の人権侵害」である。私たちはアメリカのイラク侵略戦争とそれに加担する日本政府に強い憤りを感じるものである。

 アメリカとイギリスは、戦争に反対する世界的な世論を一方的にふみにじり、大量破壊兵器をイラクが隠し持っていると言う理由で軍事攻撃を開始した。

 しかし、今日になってもそれは発見されていない。アメリカ自身もなかったことを認めざるを得ない状況である。この1点から見てもイラク攻撃は、大儀のない侵略戦争であることは明白である。

 また、日本政府はイラク復興支援を名目に国民の声を無視して、自衛隊をイラクに派遣した。これは、武力行使を放棄した日本国憲法に違反し、戦闘地域には派遣しないと定めたイラク復興支援特別特措法にさえ違反する行為である。

 昨年5月に、ブッシュ大統領は「戦闘終結宣言」をしたものの、今なお米軍と武装勢力の戦闘、自爆テロなど、ゲリラ的な抵抗闘争が各地域でつづき、罪のない多くの子ども達や市民がまきぞえになり、被害がさらに拡大し、今なお、戦争状態にある。

 また、自衛隊がイラクに派遣されたことによって、反日感情が高くなり、日本人も襲撃の対象になり、自衛隊の危機も現実のものとなっている。

 私たちは多くのイラク市民を犠牲に巻き込む占領軍の武力行使に絶対反対である。同時に卑劣なテロ行為も許すことはできない。

 私たちは米英軍の武力行使の犠牲となった多くのイラクの人々、テロの犠牲になった多くの人々に深い哀悼の意を表します。

 日本は平和憲法をもつ国として勇気をもってアメリカ占領軍の早期撤退を求め、国連を中心に武力によらない国産貢献を果すべきである。

 イラク復興支援特別措置法が、この12月14日に期限切れをむかえる。小泉首相は「自衛隊の行くところが非戦闘地域」というような詭弁まで使って「自民党の派遣延長」を強行しようとしている。私たちは、これ以上犠牲者を出さないために、一刻も早い自衛隊の撤退を求めるものである。
                                        以上

私も、本当にその通りだと思います。国民の多くも、イラクから一刻も早い自衛隊の撤退を求めています。国民の声を真摯に受け止めて欲しいと思います。『戦争は最大の人権侵害』・・平和を願っています。