私は、第446回米子市議会定例会にあたり、地下道の考え方と今後の対応について3点、米子市立中学校給食問題調査会アンケートについて2点、教育について2点お伺いします。
地下道の考え方と今後の対応についての1点目は、地下道の利用状況と危険箇所の把握についてです。
地下道は、景観・危険度・バリアフリー・メンテナンスなどの観点から、陸橋より優れているとされ陸橋より2倍~3倍も費用のかかる地下道がつくられています。また、道路建設にあたり、地元から地下道建設の要望もあるそうです。
しかし、現状は、場所によってはほとんど利用されていません。立派な地下道を通らず、横断歩道のない道路を横切る人を見る度、本当に危険だと感じています。
道路状況により、地下道の利用はさまざまだと考えますが、危険箇所を把握するとともにあらゆる観点から検証する必要があると考えますが、市長はどうお考えですか。
②地下道の危険対策について
地下道には防犯ブザーがついていますが、音がでるだけで、警察などに通報するものではありません。地下道の防犯ブザーも近くに人がいなければ、危険防止にもなりません。抑止効果を考え、せめてカメラなど設置できないか検討しておられませんでしょうか。「昼でも女性のひとり歩きでは怖くて通れない」という声があります。また、「雨や雪の時、滑り歩きにくい」「雪の日凍っていて転び、骨折した」など、地下道の向きによっては、降雪時に危険となる場所もあると思います。融雪剤も配置してありますが、現状は、ほとんど地下道を通らないことになっています。現状を把握し、必要なところには雪よけなどつけていただくよう管理者である国や県に言っていく必要があると考えていますが市長の見解を伺います。
③今後の地下道建設について
地下鉄や地下街が多くあり、地下に入る違和感のない都会で地下道を使用することと、歩行者のほとんどいない地域では実情が違うと思います。しかも、ウォーキングや散歩などを除くと、交通弱者である高齢者や子ども、また、障害のある方が通ることになります。隠れた場所になるので、犯罪も多く起こりやすいと思います。今後、道路建設に合わせて、地下道建設が多くなると考えますが、市長はどう考えておられるかお尋ねいたします。
(2)点目の米子市立中学校給食問題調査会アンケート結果について
①教職員の給食に対する意識について
9月21日~29日に行われた「米子市立中学校給食問題調査会」のアンケート集計を見ましたが、現在、中学校給食を実施している、箕蚊屋中学校の教職員用アンケート結果には、これからの中学校給食のあり方について、現状の完全給食でよい0%、給食の必要はない63.3%牛乳給食だけでよい9.1%などとても給食に対し否定的でした。現在、小学校の給食センター建設後には、中学校給食の実施に入る計画となっています。市の計画と学校現場との乖離を感じます。なぜ、教職員は給食の実施に否定的なのか?給食時間に問題があるなら、時間的に解決できないか?給食は必要との認識がなぜないのか?給食に大きな負担がかかっているのであれば解決策はないか?見解をお尋ねします。
②現状と給食に望むことのズレについてです。
私も箕蚊屋中学校の給食に2回参加させていただきました。その中で、4時限目の授業が体育や水泳などの場合の給食を食べる時間は本当に短く5分~10分というものでした。授業の組み立てなどで、仕方がないのかもしれませんが、保護者からは、「食の教育」としての要望があるとのアンケート結果がでています。本来なら、家庭から食生活を見直すべきですが、家庭の機能も低下している現状です。これから、子どもを生み育て、次代を担っていく子ども達に、食教育は大変重要で必要なことですし、食教育が給食時にできるなら、食に対しての意識の向上が、早く取り組まれることに繋がるのではないでしょうか。
(3)点目の教育について
①コミュニケーション能力の育成についてです。
昨今、青少年・社会全体を取り巻く様々な問題が取りざたされていますが、その根底には、現代人のおかれている希薄な人間関係と、人と人とのコミュニケーション作り・人間関係作りの困難さに原因があるのではないかと言われています。
時間の短縮と人件費の節減から、機械化が進み、人と会わなくても生活できるようになりました。また、インターネットや携帯電話の普及でさらに人と対面しなくても、いつでも、どこにいても簡単に情報交換できる社会になってきました。
人は、人と関わる中でしか成長しません。人と人とが関わることによりお互いに感情を分かち合ったり、対話することで、コミュニケーションが図れます。
自分の意志を表現したり、人の気持ちを受け取ることはとても重要なことです。お互いを認め合い、自分も相手も大切にするということができなければ、人と対話することもスムーズにできません。そういう意味で、コミュニケーション能力を養うことは、とても大切です。
コミュニケーション能力が養われることで、人との関係も良くなり暮らしやすくなるはずです。本来、コミュニケーション能力は、子どもの遊びの中や家庭の中、また、地域の大人たちの関わりの中から、自然に学び育まれてきたことです。しかし、日本でテレビ放送がはじまって50年、現在、テレビとともに育った人たちが親になり、赤ちゃんの時からテレビがつきっぱなしの状態で育つ子どもも珍しくありません。テレビだけではなく、幼児用ビデオやテレビゲーム、CDなどに、「はまる」ことの影響で、断片的な知識は豊富に見えても、言葉でのコミュニケーションができなかったり、周りの人間との自然な愛着がもてなかったり、自分を愛おしく感じられなかったりと、子どもたちの心を深刻にむしばんでいると警告されています。
テレビがついている中で育つと人の心が育たないこと、テレビゲーム・ビデオ・携帯メール・テレビ・パソコンに熱中しすぎると「ゲーム脳」になると言われています。ゲーム脳の症状が、キレやすい・集中力がない・無気力・・などです。テレビがつけっぱなしの中で育った子どもの症状としては、元気がない・目と目が合わない・表情がないなどで、小学生になっても友達と関われない、引きこもりになるなどのケースがあると言われています。この原因の本質は、テレビやゲームなどにあるのではなく、それらと関わる時間が増えたことによって、親をはじめ、周りの大人と関わる時間が極端に少なくなったことにあると思われます。
学習指導要領の「生きる力」は、コミュニケーション能力にも繋がると考えます。ここで2点お尋ねします。
コミュニケーション能力について、どのように把握しておられますか。また、次の時代を担う子どもたちに、どういう方法でコミュニケーション能力を育成しようとしているかお聞かせください。
②体験学習のあり方について
各学校、教職員や生徒が総合的な学習の時間の中で、様々な取り組みや活動が行われています。計画や評価など大変だと伺い、教職員のみなさまに敬意を表するものです。総合的な学習の時間は「自ら学ぶ力」を育む時間として、ますます重要であると考えています。先日、私は愛知県・緒川小学校の実践研究発表に参加しましたが、地域との連携を学んだり、体験を通し生活や働くことを学んだり、子どもたちの生きる力を引き出すものでした。学習したことが自分の生活に役立つと、学ぶ意欲も高まると思います。
また、鳥取県立赤碕高等学校の、継続的に人間関係づくりを学ぶ「レクリエーション指導授業(人間関係体験学習)」の取り組みは9年前から実践されており、他県・他市町村の教育関係者や多方面・他分野から“昨今の諸問題解決への有効策”として多くの関心を集めています。
人間関係づくり授業の中で、園児や高齢者の方との交流の場を継続的に与えることで,「やさしさや思いやり」を思い出させたり,そばにいる人から喜ばれ,役に立ったという「役立ち感」を実感として気づかせ,自己肯定感を育んだり,人間関係を再構築して仲間作りを促進したり,話を聴くこと,相手の気持ちを理解することを中心にしたコミュニケーション能力を高めるなど,生徒が豊かな人間性や良好な人間関係を築くために役立っており,多くの成果を挙げています。
何より役立ち感を実感し、自己肯定感を育むことで、役に立つ自分の存在を確信し、「学びたい」「働きたい」という意欲も膨らみます。つまり、コミュニケーション能力(対人関係能力)と、「生きていて嬉しいという実感、役に立つ自分の存在を確信できることが、今の子どもたちに育てなければいけないことと考えます。
現在、体験学習も多く行われていますが、イベント的に行われるのでは体験も中途半端になるのではないかと危惧しております。時間数も限られた中、継続は難しいのかもしれませんが、継続することで多くの成果が期待できると思います。米子市の子どもたちに、「人間関係・コミュニケーションを学ぶ」時間として、継続した体験学習をカリキュラムに取り入れることはできないでしょうか。市長・教育長のお考えをお聞かせ下さい。
地下道の考え方と今後の対応についての1点目は、地下道の利用状況と危険箇所の把握についてです。
地下道は、景観・危険度・バリアフリー・メンテナンスなどの観点から、陸橋より優れているとされ陸橋より2倍~3倍も費用のかかる地下道がつくられています。また、道路建設にあたり、地元から地下道建設の要望もあるそうです。
しかし、現状は、場所によってはほとんど利用されていません。立派な地下道を通らず、横断歩道のない道路を横切る人を見る度、本当に危険だと感じています。
道路状況により、地下道の利用はさまざまだと考えますが、危険箇所を把握するとともにあらゆる観点から検証する必要があると考えますが、市長はどうお考えですか。
②地下道の危険対策について
地下道には防犯ブザーがついていますが、音がでるだけで、警察などに通報するものではありません。地下道の防犯ブザーも近くに人がいなければ、危険防止にもなりません。抑止効果を考え、せめてカメラなど設置できないか検討しておられませんでしょうか。「昼でも女性のひとり歩きでは怖くて通れない」という声があります。また、「雨や雪の時、滑り歩きにくい」「雪の日凍っていて転び、骨折した」など、地下道の向きによっては、降雪時に危険となる場所もあると思います。融雪剤も配置してありますが、現状は、ほとんど地下道を通らないことになっています。現状を把握し、必要なところには雪よけなどつけていただくよう管理者である国や県に言っていく必要があると考えていますが市長の見解を伺います。
③今後の地下道建設について
地下鉄や地下街が多くあり、地下に入る違和感のない都会で地下道を使用することと、歩行者のほとんどいない地域では実情が違うと思います。しかも、ウォーキングや散歩などを除くと、交通弱者である高齢者や子ども、また、障害のある方が通ることになります。隠れた場所になるので、犯罪も多く起こりやすいと思います。今後、道路建設に合わせて、地下道建設が多くなると考えますが、市長はどう考えておられるかお尋ねいたします。
(2)点目の米子市立中学校給食問題調査会アンケート結果について
①教職員の給食に対する意識について
9月21日~29日に行われた「米子市立中学校給食問題調査会」のアンケート集計を見ましたが、現在、中学校給食を実施している、箕蚊屋中学校の教職員用アンケート結果には、これからの中学校給食のあり方について、現状の完全給食でよい0%、給食の必要はない63.3%牛乳給食だけでよい9.1%などとても給食に対し否定的でした。現在、小学校の給食センター建設後には、中学校給食の実施に入る計画となっています。市の計画と学校現場との乖離を感じます。なぜ、教職員は給食の実施に否定的なのか?給食時間に問題があるなら、時間的に解決できないか?給食は必要との認識がなぜないのか?給食に大きな負担がかかっているのであれば解決策はないか?見解をお尋ねします。
②現状と給食に望むことのズレについてです。
私も箕蚊屋中学校の給食に2回参加させていただきました。その中で、4時限目の授業が体育や水泳などの場合の給食を食べる時間は本当に短く5分~10分というものでした。授業の組み立てなどで、仕方がないのかもしれませんが、保護者からは、「食の教育」としての要望があるとのアンケート結果がでています。本来なら、家庭から食生活を見直すべきですが、家庭の機能も低下している現状です。これから、子どもを生み育て、次代を担っていく子ども達に、食教育は大変重要で必要なことですし、食教育が給食時にできるなら、食に対しての意識の向上が、早く取り組まれることに繋がるのではないでしょうか。
(3)点目の教育について
①コミュニケーション能力の育成についてです。
昨今、青少年・社会全体を取り巻く様々な問題が取りざたされていますが、その根底には、現代人のおかれている希薄な人間関係と、人と人とのコミュニケーション作り・人間関係作りの困難さに原因があるのではないかと言われています。
時間の短縮と人件費の節減から、機械化が進み、人と会わなくても生活できるようになりました。また、インターネットや携帯電話の普及でさらに人と対面しなくても、いつでも、どこにいても簡単に情報交換できる社会になってきました。
人は、人と関わる中でしか成長しません。人と人とが関わることによりお互いに感情を分かち合ったり、対話することで、コミュニケーションが図れます。
自分の意志を表現したり、人の気持ちを受け取ることはとても重要なことです。お互いを認め合い、自分も相手も大切にするということができなければ、人と対話することもスムーズにできません。そういう意味で、コミュニケーション能力を養うことは、とても大切です。
コミュニケーション能力が養われることで、人との関係も良くなり暮らしやすくなるはずです。本来、コミュニケーション能力は、子どもの遊びの中や家庭の中、また、地域の大人たちの関わりの中から、自然に学び育まれてきたことです。しかし、日本でテレビ放送がはじまって50年、現在、テレビとともに育った人たちが親になり、赤ちゃんの時からテレビがつきっぱなしの状態で育つ子どもも珍しくありません。テレビだけではなく、幼児用ビデオやテレビゲーム、CDなどに、「はまる」ことの影響で、断片的な知識は豊富に見えても、言葉でのコミュニケーションができなかったり、周りの人間との自然な愛着がもてなかったり、自分を愛おしく感じられなかったりと、子どもたちの心を深刻にむしばんでいると警告されています。
テレビがついている中で育つと人の心が育たないこと、テレビゲーム・ビデオ・携帯メール・テレビ・パソコンに熱中しすぎると「ゲーム脳」になると言われています。ゲーム脳の症状が、キレやすい・集中力がない・無気力・・などです。テレビがつけっぱなしの中で育った子どもの症状としては、元気がない・目と目が合わない・表情がないなどで、小学生になっても友達と関われない、引きこもりになるなどのケースがあると言われています。この原因の本質は、テレビやゲームなどにあるのではなく、それらと関わる時間が増えたことによって、親をはじめ、周りの大人と関わる時間が極端に少なくなったことにあると思われます。
学習指導要領の「生きる力」は、コミュニケーション能力にも繋がると考えます。ここで2点お尋ねします。
コミュニケーション能力について、どのように把握しておられますか。また、次の時代を担う子どもたちに、どういう方法でコミュニケーション能力を育成しようとしているかお聞かせください。
②体験学習のあり方について
各学校、教職員や生徒が総合的な学習の時間の中で、様々な取り組みや活動が行われています。計画や評価など大変だと伺い、教職員のみなさまに敬意を表するものです。総合的な学習の時間は「自ら学ぶ力」を育む時間として、ますます重要であると考えています。先日、私は愛知県・緒川小学校の実践研究発表に参加しましたが、地域との連携を学んだり、体験を通し生活や働くことを学んだり、子どもたちの生きる力を引き出すものでした。学習したことが自分の生活に役立つと、学ぶ意欲も高まると思います。
また、鳥取県立赤碕高等学校の、継続的に人間関係づくりを学ぶ「レクリエーション指導授業(人間関係体験学習)」の取り組みは9年前から実践されており、他県・他市町村の教育関係者や多方面・他分野から“昨今の諸問題解決への有効策”として多くの関心を集めています。
人間関係づくり授業の中で、園児や高齢者の方との交流の場を継続的に与えることで,「やさしさや思いやり」を思い出させたり,そばにいる人から喜ばれ,役に立ったという「役立ち感」を実感として気づかせ,自己肯定感を育んだり,人間関係を再構築して仲間作りを促進したり,話を聴くこと,相手の気持ちを理解することを中心にしたコミュニケーション能力を高めるなど,生徒が豊かな人間性や良好な人間関係を築くために役立っており,多くの成果を挙げています。
何より役立ち感を実感し、自己肯定感を育むことで、役に立つ自分の存在を確信し、「学びたい」「働きたい」という意欲も膨らみます。つまり、コミュニケーション能力(対人関係能力)と、「生きていて嬉しいという実感、役に立つ自分の存在を確信できることが、今の子どもたちに育てなければいけないことと考えます。
現在、体験学習も多く行われていますが、イベント的に行われるのでは体験も中途半端になるのではないかと危惧しております。時間数も限られた中、継続は難しいのかもしれませんが、継続することで多くの成果が期待できると思います。米子市の子どもたちに、「人間関係・コミュニケーションを学ぶ」時間として、継続した体験学習をカリキュラムに取り入れることはできないでしょうか。市長・教育長のお考えをお聞かせ下さい。