湘南NPOサポセンブログ

湘南NPOサポートセンターの情報を掲載します!

第3回(2015年)ひらつか地域づくり市民大学公開講座:報告

2015-07-30 22:30:25 | ひらつか地域づくり市民大学

平成25年から始まった「ひらつか地域づくり市民大学」も

今年で3回目を迎えることができました。

この事業は平塚市(福祉総務課・中央公民館・協働推進課)と当会(湘南NPOSC)との

協働により開催しているものですが、

年々、内容も充実し受講者の意識の高まりも感じています。

「住んでよかったと言えるまちに・・・」をキーワードに

市民自治という大きな未来に向かって、取り組んでいます。

 

さて、オープニング講座として今年は、産能大学情報マネジメント学部教授の

斉藤進先生をお招きして、「地域で共に考えるまちづくり」と題したご講演の後

全員参加のワークショップを行いました。

今、国では地方創生という言葉と共に

地方移住(定住)を推奨する気運がありますが

今の学生は果たしてそれをどのように捉えているのか。

また、現実問題として地域で生活している住民たちは

この問題をどう考えているのか。

という切り口から、地域づくりはそこに住む市民(住民)がつくっていくものであること

地域の絆が希薄な今だからこそ、できることはたくさんある

そのためには一人ひとりの意識改善が必要であることなどを

ワークショップを挟みながらわかりやすく教えていただきました。

その後のワークショップでは

・いま、地域が抱えている問題って?

・日頃、生活していて気になることは何?

・自分たちでできる対応策や改善策を考えよう!という流れで

各グループで意見交換を行い、

対話の内容を発表していただきました。

参加者のアンケートより(抜粋)・・・

・若い方の意見が講師の方から紹介があり、良かったです。いろいろな方とお話ができて良かったです。(岡崎地区ふじみ野自治会)

・さまざまな現状把握になった。

・2回目の参加になりますが、1回目より各自治会等が抱えている問題が皆同じようで、話しの中に入ることが出来、大変良かったです。(立野町)

・一団体のみの活動が解決できない問題が多くなる。共に支え合うには、団体の枠を超えた考え方が必要になるとの考えをより強く持った。

・公開講座にのみ参加させていただきました。ワークショップしやすい人数でしたが、少し時間がたりなかったか、と思いますが、向き合って話し合うことは有意義でした。黄色いポストイットが 使われなかったのが残念でした。(八幡自治会)

・地域づくりに関する課題が山積しています。解決に対する問題もいろいろあります。

地域=行政の一体化がますます必要と思います。(福祉村)

・自治会がこれはと思う方法でやろうとする活動を行政が支える。(平塚のチベット)

・ためになる講義で良かった。(自治会)

・今後も参加型講座を続けてください。(横内地域)

・公開講座は内容は問題ではなく、参画(参加)することが大事と思います。(旭地区自治会)

 

さて、いよいよこれからが本番の地域づくり市民大学

次回は8月22日、横浜市泉区の地域づくりの事例から学びます。

お楽しみに!


助成金、補助金で気をつけたいこと

2015-07-07 21:35:54 | 日記

久しぶりの投稿です。

いきなりですが、今日は、最近特に感じている助成金・補助金について書きたいと思います。

何故かって?実は助成金はもらってよかった、ばかりではないからです。

 

〇補助金をもらうデメリット・・・“メリット”ではなく“デメリット”について。。。

補助金・助成金は、皆さんご存知の通り、返済義務のない資金であり、大きなメリットがあります。

しかし、一方では補助金をもらうと果たさなければならない義務が・・・いわゆるデメリットもあります。

 

〇事務処理が増加・・・

補助金や助成金を受けると、その分事務処理が増えます。

補助金は、国のお金いわゆる税金なので、当たり前なのですが

きっちりと会計処理をする必要があります。

例えば、見積書、納品書、請求書、領収書、通帳の控えなどは保管しておくことが必要です。

また、補助金によっては、大きい支出の場合は、相見積が必要だったり、契約書が必要だったり。

さらに会議報告書や出張報告書などの各種報告書や、支出を証明する様々な書類を揃えて、最低3年~5年(助成元による)は保管しておくことを求められたりします。

事業期間が終了した後も、年次報告が義務付けられたり、なんてこともあります。

 

〇時間や物品の制約

事業期間以外の事前活動や、事後精算は認められないとか、

事業期間内にすべての事業を終わらせなければならないなど、時間的な制約があります。

また、申請から交付決定までには、思ったより時間がかかるので、

なかなか事業に取りかかれず、ビジネスチャンスを逃してしまうなんてこともあります。

また、補助金で購入したものについては、廃棄や売却などが制限されることも。。。

ですから、場合によっては補助金・助成金を受けない方が、事業がうまく進むこともあります。

 

〇短期的な補助金・助成金が多い

一回きりの単発なものや、単年度の補助金・助成金が多いです。

ですから、長期的な展望に立った事業には向いていないといえます。

長期的な支援は望めないので、継続的に事業を発展させるためは、

文字通り事業の補助的な資金として捉えることが肝要です。

そして、補助金が終わったあとのことをしっかり考えておくことも重要です。

補助金・助成金だけに頼った事業計画は、その後の活動に大きく響いてきます。

 

〇補助金・助成金に合わせない

さまざまな団体活動から、問題があると感じているのは、補助金・助成金をもらうために、

いろいろな団体の仕組みや組織を曲げてしまった場合です。

例えば、補助金をもらうために

  • 本来は雇わなくてよい人を雇った。
  • 連携しなくてよい企業と手を組んだ。
  • 独立する気がないメンバーを独立開業させた。

などを行うと、その後のトラブルの元となります。

「何でももらえるものはもらっておこう」という気持ちはわかりますが、

補助金をもらえばその枠にしばられることになります。

「まず補助金ありき」の考え方は、やがて経営そのものに軋轢などが生じ、

本末転倒な結果となってしまいますので注意が必要です。

皆さん、ホントに気をつけましょうね。。。


補助金・助成金申請ガイドより、一部補足しています。