ひさらのきまぐれ。

多趣味だけどどこかぼんやりな私(ひさら)の気まぐれブログ。
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「国宝 土偶展」(東京国立博物館)

2010年01月14日 | 展覧会(美術館・博物館)
土偶ばっかりです。
埴輪じゃありません。

→文化庁海外展 大英博物館帰国記念 「国宝 土偶展」
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20091215_142709.html



超有名なのは遮光器土偶でしょうか。
でも土偶は、宇宙人みたいなのばっかりじゃない。
超近代的(未来的?)なスーパーモデル体型のもあれば、ビーナスだっているし。素朴に祈る人もいれば、猫顔もあり、今で言うハートモチーフのキャラクターみたいなものもある。

土偶の個性豊かな、多様な造形を堪能出来る展示。
点数は決して多くはないですが、土偶ってこんなに色々あったんだ!と再発見出来ます。

そもそもこれだけの土偶がいっせいに展示されることがなかったと思います。
国宝に指定されている土偶は3点ですが、それらが一堂に会するのは史上初とのこと。
なかなか侮れませんよ。

知ってるつもりで知らない。
写真で有名だけど実物見たことない。
そんなものの代表格じゃないでしょうか。

面白かったです。
派手さはないですけどね。
どこまでいっても、土偶、ですから(笑

一つ一つ眺めて歩くもよし。お気に入りの一つとしっぽり対話するもよし。
はまると深いですが、さらっと見るにももってこい(点数少ないし、ビーナスや遮光器などの超有名品もある)の展覧会でした。

私自身不勉強で、土偶は縄文、埴輪は弥生、土偶といえば遮光器とビーナス、ハート型が代表なんて漠然と思っていただけでしたが。今回見ているうちにムクムクと興味がわいてきました。

縄文式土器と弥生式土器の違いのように、土の扱い方が違うんですかね。土偶と埴輪。過渡期の作品なんかもあるんでしょうかしらん。

そもそも土偶って、日本独特のものなんでしょうか。
ヨーロッパの土偶とは意味合いが違う、ということですが、じゃぁ中国や朝鮮半島にはないのかしらん?

現在土偶は発見地域が東や北の方ばっかり。西日本では土偶って出ないの?北海道で土偶が見つかったのならば、ロシアとかどうなんでしょう?

遮光器土偶は目元の特徴がイヌイットが使っていたゴーグルに似ていることから名づけられたそうですが、ゴーグルそのものは遺跡から発見されてない。土面なんかの表現を見ると南方民族のお面とも似てる気がするし。土偶のルーツってどこにあるんでしょうね。

ハート型が流行した時期は結構広い範囲でちょっとずつ違うハート型が作られていたり。他で作っている土偶の形を違う地域の人たちが知ることは出来たのかな?偶然違う地域でも同じモチーフが作られた?

どういう人たちが土偶を作ったのでしょう。女性の仕事か、男性の仕事か決まっていたのかな。そもそも縄文時代は男女間で仕事の分担がなされてはいなかったのかしらん?
さらに、土偶が祈りや呪いの道具だとしたら作る人も特別な人(シャーマンのような)だったりするのかなとも。

知れば知るほど、まだまだ謎はいっぱいです。
もし専門の方いらっしゃったら、是非教えてください。

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