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姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

赤ちゃん返り?

2010-02-12 16:36:06 | 姫のこと
火曜日は私のカウンセリングでしたが、太郎の就学説明会&1日体験入学と重なってしまい残念ながらキャンセルしました。

すると担当カウンセラーのM先生からお電話が

「どうしても明日までにお伝えしたいことがありまして・・・
実は姫ちゃんの担当のSが3月で退職することになりました。
このことはSが直接姫ちゃんに話した方がいいと思うので、
お母さんは明日まで黙っていて欲しいんです。
でも、明日、その話を聞いた後の姫ちゃんが心配です。
揺れると思います。ですからお母さんも姫ちゃんを見守ってください」

S先生は若くて綺麗で優しくて、姫の憧れ、大好きな人です。
翌日のセラピーで先生の退職を聞いた姫がどうなるか・・・確かに心配です。

そして、S先生が去った後もセラピーを続けるかどうかは姫に決めて欲しいとのこと。
姫がS先生と話し合って決めて欲しいとも言われました。

私の不安をよそに、何も知らない姫は大はしゃぎでセラピーへ
そして1時間後、戻ってきた姫は・・・笑ってる

S先生が困ったように「今後のことはもう一度お母さんから聞いてあげてください」

「え?姫、決められなかったの?」
「う~ん、わかんな~い」

思わずS先生を見ると先生も困ったように
「わからないって言うばっかりで・・・本当に申し訳ありません」
いえいえ、先生には何の非もないんですから謝っていただくことは何もありません。

その後も姫は「だってね、姫はぁ わかんないんだもん」
「ジューチュ(ジュース)買ってほちいでちゅ」
「そんな喋り方は止めてね」とは言ったものの・・・

家に帰ってからもそんな調子だから主人がキレた
「バカが益々バカに見えるよな!」
「えへ~ そうだよ~ 姫はバカなの~」とくすくす笑い出す始末

泣いて暴れる方がまだ良かったと思えるほどの姫の変化

「姫、ちゃんと話そう。S先生がいなくなってもセンターに行きたい?行きたくない?
お母さんは次のカウンセリングで返事をしなくちゃいけない。
だから、姫の気持ちが知りたいんだけど。
姫がセンターにこれからも通いたいならちゃんと言わなきゃ。
昨日みたいに『わかんな~い』なんて言ってたら3月でおしまいになるよ。
それでもいい?もう行かない?」 

「次の先生は誰?どんな人?優しい?女の先生?」

やっぱり・・・姫は不安が大きいと自分ではどうしていいかわからなくなる。
S先生が大好きだったから余計に不安だったんだ。

「次の先生がだれかはまだわからない。
でも、姫が男の先生が苦手だから女の先生にしてくださいってお願いは出来るよ。
お母さんがちゃんと頼んでくるから大丈夫。
他には?何が心配?」

「それだけ」

「わかった。女の先生で続けたいですって頼んだらいい?」

「うん。女の先生なら続けたい。
お母さん、姫さぁ 最初の頃はセンターに行く日を忘れて遊ぶ約束しちゃったりしたけど、
最近はちゃんと覚えてて誘われても『病院に行く日やからごめん』って言えてたよ。
『なんでしょっちゅう病院に行くん?』って聞かれても
『アレルギーがあるから』ってちゃんと言えてたよ。
だから、これからもセンターに行きたい」

姫なりにセンターへ行くことが自分には必要なんだと感じているんでしょうね。
友達と遊ぶことよりセラピーを優先させていた。
色々な詮索に応える術を教えた通りに身に着けて実践できていた。

ただ、今回のショックは周りの予想を超えていたようです。
私はてっきり泣いたり暴れたり暴言を吐いたり、
攻撃的な反動があると思っていたんです。

それが、まさかこんな風に赤ちゃん返りのような状態になるとは・・・

ご飯を食べながら歌ったり踊ったり、叱られても「えへ~」と笑ってます

S先生とのセラピーはたぶんあと2回で終了です。
限られた時間の中で姫が自分自身で決着をつけなくてはいけない。
大好きな人との別れは確かに辛いけど、乗り越えなくちゃいけないってことも知っておかないと・・・

困るのは主人。
センターからの電話のことは話してあったのに、姫の言動が許せないようで
多分、主人も攻撃的な反動を予想していたから面食らったんだと思うのですが・・・

とにかく見守るしか出来ない自分が歯痒くはありますが
それが母親の務めだと、私も腹をくくらなくては