店頭に青梅を見かけるようになりました。
まだ走りですが、旬を見計らってシロップを作りましょう。
ナーンダとおっしゃらないで下さい。梅シロップ作りを体験なさった方は
大勢いらっしゃると思いますが、梅は酵母菌が強くて、ブクブクと発酵します。
簡単に発酵しない方法です。
青梅は傷がないのを確かめつつ、へたを取り除きます。
よく水洗いをしてざるに上げ水を切ります。
たっぷりの35度焼酎で洗いざるに上げて、グラニュー糖をまぶしながら
漬け容器に漬け込みます。梅と砂糖は同量で良いでしょう。
なぜ、グラニュー糖かと云いますと、容器をゆすりますと隙間なく
入り込むからです。残りの砂糖は上に置いてください。
よく、梅に傷をつけて、とか、いったん凍らせて等と云っていますが
その必要はありません。一日もたてばかなりの水分が出ているはずです。
二日目には、ジャブジャブの状態になります。この一日二日の間に
手をきれいに洗い、まぜて砂糖を溶かしましょう。糖液の浸透圧を活かして
なるべく短期間で仕上げるのがポイントです。砂糖が底に固まっている間は
何べんでもまぜて溶かしてください。梅の実が収縮してこれ以上水分は出ないかナ
と思える時が、梅の実の引き上げ時です。
アルコール酵母は、空気中にも浮遊していますから、完全にシャットアウトすることは
出来ませんが、これで簡単には発酵しないはずです。
消毒に使用した焼酎は、なんとなく濁っていますが、充分飲めますし、
梅焼酎に使っても何ら問題はありません。
引き上げた梅の実はかぶるほどの水で煮て、種を除いてみじん切にして
同量の砂糖で煮ればジャムになります。