Waterfalls Blog

The Blog of "Waterfalls: Taka's Hemisphere"

Jon Anderson 東京公演 @国際フォーラムC

2006-04-22 | Live Report
4月17日(月)、東京国際フォーラム・ホールCにて行われたイエスのヴォーカリスト、ジョン・アンダーソンの初ソロ来日公演『SOLO Work In Progress Tour of the Universe』を観に行ってきました。

元々は、アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウの唯一のアルバム『閃光』(1989年)からの第一弾シングル「ブラザー・オブ・マイン」のビデオクリップとその楽曲の美しさ、そして、何よりもジョン・アンダーソンのエンジェル・ヴォイスに惹かれたのが最初のきっかけだったのですが、その後、映画『十五少女漂流記』(1992年)の主題歌としてシングル「アイランド・オブ・ライフ」を(実質的にはジョン・アンダーソンと喜多郎の共同制作ですが)ソロ名義でリリースした時、作曲は喜多郎とはいえ、カップリング曲「レディ・オブ・ドリームス」共々痛く感動しまして、以来、ジョン・アンダーソンのソロ・プロジェクトにもイエス同様に惹かれるようになりました。ただ、ジョン・アンダーソンのソロ・アルバムは、毎回そのテーマばかりでなく音楽性まで一変してしまう傾向にある為、なかなかどれも好きという訳には行かないんですけどね。

とにかく、初のソロ来日公演ということもあり、また彼のソロ・パフォーマンスを収めた初のソロ映像作品『ツアー・オブ・ザ・ユニヴァース』(日本盤5月10日発売)の収録曲には、ジョンのソロ・アルバムの中では一番好きな『チェンジ・ウィー・マスト』(1994年)収録のタイトル曲とかも入っていたので、イエスの楽曲だけでなくジョンとヴァンゲリスのコラボ作品やソロの楽曲とかも聴ける貴重なソロ公演となるにちがいない、ということで、即チケットを購入して、その日を楽しみにしていました。

そして、当日、開場時間に会場に着くと、既に長蛇の列が出来ていてびっくりしました。また、入場後もグッズ売り場に、これまた長蛇の列が出来ていて、何があるのかと見れば、「会場でのCD『Solo Show Songs』又は輸入DVD『Tour Of The Universe』購入者には、終演後の握手&サイン会への参加券を配布する」との貼り紙があり、私も慌てて最後尾に並び、なんとかDVDを購入して参加券をゲットしました。(本当は、コンサート会場限定で販売されているライブCDの方が欲しかったのですが、既に売切れてしまっていたので、やむを得ずDVDとしました。)

それから会場に入ったのですが、そこは、ステージのスクリーン両サイドの呪術的なシンボルマーク(実はジョンの初ソロ・アルバム『サンヒローのオリアス』(1976年)の裏ジャケのマークで、その意味については、詳しくはこちらを参照ください)といい、とてもスピリチュアルな雰囲気が漂っていまして、まさに宗教的観念の世界と化していました。(どんな雰囲気だったのか実際にステージセットを見てみたい方はこちらをご覧下さい。)そして、ステージ上を見ると、ギター(MIDIギターとアコースティック・ギターの2本)にキーボードしかセッティングされておらず、その時点で初めてこれは完全な「ソロ」公演なのだと気付きました。

それから暫くして客電が落ち、ジョンが一人ステージに登場、主に「MIDIギター」という1本のギターに5つのペダルをつないだ楽器を用いてあらゆる音を出して、まさに1人オーケストラ状態で素晴らしい演奏を披露してくれたのですが、その音世界は、ステージのスクリーンに映し出されるアニメーションやCG、風景などの美しいスピリチュアルなイメージ映像と相俟って、まさに独特のジョン・アンダーソン・ワールドそのもので、天上から舞い降りてくるかのようなジョンの歌声と共に、とても感動しましたし、癒されました。

ただ、少々期待していた喜多郎の飛び入り参加による「アイランド・オブ・ライフ」の演奏というハプニングはなく、また、絶対演奏してくれると思っていた「チェンジ・ウィー・マスト」も演奏されなかったのが少々残念でした。「ラウンドアバウト」や「ロンリー・ハート」等、イエスの曲の弾き語りもそれはそれで楽しかったのですが、折角のソロ公演ですので、できればもっとヴァンゲリスとのコラボ作品やソロの楽曲を聴きたかったな、というのが、正直な感想です。でも、アンビエントでスピリチュアルな音と映像の世界は圧巻で、とても都会のライヴ会場で行なわれているとは思えないほど、自然の空気と同じようなどこか新鮮な気持ちいい空気を運んでくれるライヴでしたし、人柄の良さも滲み出ていて、全体的にとてもアットホームな温かい空気を感じるライヴでした。

また、終演後には、ついにジョン・アンダーソン本人と握手も出来ましたし、購入したDVD『Tour Of The Universe』の内ジャケにサインも直接その場で戴けたので感無量でした。因みに、その際、ジョンには「Your spiritual music always means a lot to me. Thank you very much!」と伝えたところ、Jonも「Thank you!」とにこやかに答えてくれたので、少しであれ直接気持ちを伝えられて、嬉しかったです。

因みに、その日のSet listは下記とのことです:

1. Opening(鳥のSE)
2. Harmony
3. Long Distance Runaround
4. Father Sky
5. Standing Still
6. Bring On The Day
4. Yours Is No Disgrace 
5. Richard
6. You Lift Me Up
7. This is
8. I'll Find My Way Home
9. Piano Songs
 . Set Sail
 . Close To The Edge
 . Who Could Imagine?
 .Time And A Word
 .The Revealing Science of God (Dance of the Dawn)
10.チューリップ(童謡)
11.Show Me
12.Nous Sommes Du Soleil
13.さくら (童謡)
14.Owner Of A Lonely Heart
15.Wonderous Stories
16.White Buffalo
17.State Of Independence
18.And You And I
19.Soon

ENCORE:
20.Roundabout
21.Your Move~Give Peace A Chance


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6 Comments

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「アイランド・オブ・ライフ」演奏映像 (Taka@管理人)
2006-04-22 04:10:54
余談ですが、日本の歌番組でのジョン・アンダーソンと喜太郎の共演による「アイランド・オブ・ライフ」の貴重な演奏映像(1992年3月6日放送)が、なんと下記URL先でご覧になれますので、興味のある方はチェック下さい。



http://www.youtube.com/watch?v=nx0Q0Of_CXo
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はじめまして♪ (せいいち)
2006-04-22 14:53:35
Takaさん(hijiya1さん?)はじめまして。

TBありがとう御座います♪(こちらからも貼ってしまいましたぁ^^)



~そう!ボクもその「アイランド・オブ・ライフ」は好きでCDシングルを棚の奥から引っ張りだして最近聴き直しています。



Takaさんもあの(サイン会)行列に並んでいましたか!?ボクは最後尾です。

中途半端な並び順だと係員に無理に流されちゃうかと予想しつつ、わざと最後尾を選んだんですが・・・待ち疲れましたσ(^_^;)

それで、何を声掛けたらいいかと英語の話せないボクは考えましたが・・・結局「アリガトウ、アリガトウ~」って日本語です!(笑^^



「ロンリーハート」はやるとは思っていなかったので、ある意味”残念”に思えました。(でも一番盛り上がっていましたね??)

癒されるステージで良かったですよね~(o^-^o)



長々と失礼致しました。







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コメント&TBありがとうございました (Taka@管理人)
2006-04-22 21:35:52
こちらこそ初めまして!早速のコメント&TB、ありがとうございました。ジョン・アンダーソンのライヴ、マイナスイオンたっぷりで、本当に素晴らしかったですね。もし日本だけ「アイランド・オブ・ライフ」を演奏してくれていたら最高だったんですけど、それはやっぱし無理でしたね。



それにしても、サイン会は嬉しいサプライズでした。でも、自分の気持ちを端的に伝えるのはほんと難しいですね。
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オン・エアー用ショート・バージョン (Taka@管理人)
2006-04-26 05:04:15
ところで、日本の歌番組でのジョン・アンダーソンと喜太郎の共演による「アイランド・オブ・ライフ」の貴重な演奏映像ですが、シングルよりも更に短いヴァージョンだったのですが、どうやらオン・エアー用ショート・バージョンというのがエア・プレイCDで存在しているそうですので、それをカラオケとしてジョンが生で歌ったものである可能性があります。もっともオン・エアー用ショート・バージョンを聴いたことがありませんので、確証はありませんけど。
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初めまして (Lyena)
2006-04-28 00:56:28
TBありがとうございます。

Jonのソロライブは、正直あまり期待せずに行ったのですが、思いのほか良かったので満足です(*^o^*)。

Yesのライブでは何度も見ているJonですが、今回はちょっと趣も違って、好きなことを好きなだけやって行ったという感じのライブだった気がします。

次も来たら多分行くと思います・・・
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コメント&TBありがとうございました (Taka@管理人)
2006-04-28 17:35:46
こちらこそ初めまして!コメント&TB、ありがとうございました。因みに、私は1階12列目でしたので、Lyenaさんとほぼ同じ辺りの席だったのですが、遠すぎず近すぎずという感じで、とても快適にライヴを堪能させていただきました。

そうですね、もし再度ソロ来日公演が実現したら、私もまた行くと思います。他にも聴きたかったヴァンゲリスとのコラボ作品やソロの楽曲がありますしね。
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