このミステリーがすごい！・・・かな？！

　本屋さんでやたらと目立つ黄色の装丁。

　上巻・下巻がそっくりなのでおもわず間違って同じものを買いそうになるので
　お気をつけくださいね

　知らないにもほどがある私ですが、この題名のチームバチスタのところで
　勝手にサッカーの話と思い込み、目の端にはとめるものの、完全素通り。

　映画化のされた話題をTVで見てはじめて医療関係のミステリーと知り
　読んでみました。

　う～んｎｎｎ。たしかにね、つまらないわけではないんですが
　「このミステリーがすごい！」で大賞を受賞した作品ということで
　期待しすぎたのか、ちょっと読んでがっかりでした。。。

　間際まで村上春樹さんを読んでいたせいもあり
　文体になれるまでに時間を要したのと
　犯人の設定がとってもつまらないのががっかりの理由かな

　それでも主人公の不定愁訴外来の田口先生や下巻で登場する
　厚生労働省の変人役人、白鳥（私には「ホテリアのレオ」に思えました）など
　キャラはかなり個性的でおもしろいのと、

　上巻から下巻にうつったあたりから話のテンポが急変し
　激しく加速していくあたりに作者の力量は感じられ
　別の作品も読んでみたいと思うかな。

　そして一番のおススメは変人役人白鳥の一言一言で
　思わず読者をニンマリとさせてしまいます。

　どんでんがえしもあり、緻密な人物・医療行為の描写など
　それなりに読み応えはあるんですが
　いかんせん、最後の犯人でかなりがっかり。。。

　時間つぶしには最適な本かな

　あらすじはこちらで！