先週の試合で以下の2事例がありました。
(1)内野ゴロでの送球処理において一塁手がオレンジベースを踏んでいたためセーフとなった。(ファウル地域からの送球ではない。)
(2)インフィールドフライが宣告されたが、守備者が落球をして、三塁走者が生還した。
まず、(1)の事例ですが、これは失策として処理されます。
これは送球を受ける側の失策となります。以下の画像のようにオレンジベースを踏んだと補記を入れるとよいです。
(2)の事例ですが、まずはインフィールドフライの統一記号はIFですので、通常のフライと記号が異なります。
そして、守備者が落球したことに対する記帳ですが、守備者が落球をしても打者はインフィールド宣告によりアウトとなります。よって打者はアウトと記帳します。
しかし、それだけですとそこで落球があったことを示せません。
そのため、打者の箇所に注釈で落球と補記します。
この落球により進塁した走者に対してはどう示すかですが、打者の記録のところに参照用に「※」を記載し、
進塁した走者の箇所に「※4E」と記載します。(最も前位の走者のみ4Eと記載。他の走者は(※)のみ記載。)
以下の画像が記帳例となりますので、ご確認ください。
基本的にインフィールドフライでの落球による得点は非自責点です。
ただし、落球によって進塁を試みた走者をアウトにした場合は失策とはなりません。(「※4E」ではなく「(※)」と記帳。)
そのため、その間に三塁走者が生還して得点した場合は自責点となります。
以下の画像が記帳の例となります。
一つのプレイで2つのアウトをとっていますので、ダブルプレイ「DP」の記帳も行います。
ちなみに、少し話が逸れますがインフィールドフライでエラーをしなかったとして、
三塁走者がタッチアップして生還したとしても犠牲フライにはなりません。
内野地域のフライに関しては犠牲フライにならないので、ご注意ください。
(内野地域であるかどうかで決まります。内野手、外野手のどちらが打球処理するかではありません。)
三塁走者がいる状態でファウルフライを捕球後に場外に出た結果、
三塁走者が生還した時の処理が2種受験用の講習会で頻出論点とされていました。
この件においても、外野地域での捕球であれば、犠牲フライが認められるが、
内野地域での捕球は犠牲フライが認められません。
それと同様と考えるとインフィールドフライでのタッチアップ生還も
犠牲フライにはならないということかと思います。
試合で実際に起きた事例を元に記帳の仕方を再確認すると理解が定着しやすいと思うので、
疑問に思ったら大幸公園においてあるスコアリングマニュアルを開いて読んでみてください。
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