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生形秀之レーシングブログ

腕上がり

今更ですが
1000ccのマシンで僕は腕上がりを
しなかったスプリントレースは
なかったです。(ウェットレースと
耐久は除く)

腕上がり=前腕コンパートメント症候群。
自分の場合は数周で腕に力が入らなく
なり、更にはアクセル操作に支障が出て、しまいにはブレーキもしっかり握れなく
なってきます。体力とは別に前腕が思い
通りに動かずまともに走れなくなります。

これには個人差があり腕上がりしない
ライダーもいます。体質、筋肉の質、
柔軟性、ライディングフォーム等が
起因していて、トレーニングをすれば
治る物では無いライダー特有で非常に
難しい物なんです。

自分は昨年の鈴鹿、ヘレス共に腕上がり
でまともに走れませんでした。
特に鈴鹿では多くの方に応援に来て
もらったのにいい走りが出来ず、非常に
悔しい思いをしました。その時に手術
をしようと心に決めていました。

そして、
12月に右前腕コンパートメント症候群
の手術をしました。
内容としては、(簡単に言うと)筋膜を
切る事と神経の癒着をとります。


右腕の反対側も切ってあります。

最近motoGPライダーの間では
一般的になりつつあるこの手術ですが、
全日本ロードのライダーではまだあまり
多くないと思います。

そして、実際どこまで変化があるのか?
今回レースをするまではわかりません
でした。
レース1では腕上がりしませんでしたが
セーフティカーも入っていたので???
そしてレース2を走り切りわかりました。

『手術は無駄ではなかった!』

久々のレースだから当然体力的には
きつかったです。でも右腕は最後まで
コントロールできました。ペースも
落とさなかったし、イメージ通りの
レースができました。

全身麻酔の手術。こんだけ切ったら
当然痛いです。
ここまでしても治らなかったらもう
どうしようもないし、ライダーとしての
価値も無いなと思ってました。

実は生形秀之進退をかけたレースでも
あったのでほんと嬉しかった!


レース2終わりに
『腕上がらなかったどー』
って言ってます(笑)

これが今回のレースでいい結果を
出せた一つの要因です。

明日はもう一つの方を(笑)


コメント一覧

hideyuki_ogata
医療の進歩に感謝します
老齢ライダー
70年代、腕上がりが白蝋病と言われていた時代、治療法がわからず何人もの有望ライダーが消えていき、中には自ら命を絶った方もいました。スペンサーも直ったのか直らなかったのか全盛期を潰しましたね。今は治る事がわかって素晴らしい
hideyuki_ogata
スゴイタイプですよ(笑)
姫にゃん
昔むかしピットウィークの時にどんな話しの流れからか忘れましたが…あるライダーの方に「オレ脱いだら凄いよ!」って言われたので「トレーニング大変ですよね。体脂肪一桁ですか?」って聞いたら「あちこちケガや手術の後が…」ニヤっという笑いと共に返しされたことがあります。生形選手も「脱いだらスゴイ!」ライダーですか?
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