背中を押される書籍を読みました。
人に甘える事しか出来ない私には、痛烈な叱責にも似た声を聴きました。
詩人 茨木のり子
06年2月没
一文を御紹介します。
【倚りかからず】より
ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが
ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
※凄まじい言葉に強さがあります。
混沌とした時代にあって、己を磨き孤高を保つ精神性は見事です。
御一読下さい。
人に甘える事しか出来ない私には、痛烈な叱責にも似た声を聴きました。
詩人 茨木のり子
06年2月没
一文を御紹介します。
【倚りかからず】より
ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが
ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
※凄まじい言葉に強さがあります。
混沌とした時代にあって、己を磨き孤高を保つ精神性は見事です。
御一読下さい。