映画生活＜１３＞韓国・東一紡織労組1972～2006

ドキュメンタリー「私たちは風の中に立つ－韓国・東一紡織労組1972～2006」を観た。私はこの東一紡績に特別の思い入れがある。

私の初めて韓国を訪ねたのが1978年５月、日韓ＮＣＣ（キリスト教協議会）ＵＩＭ（都市宣教）協議会に参加するためだった。まさに、東一紡織争議の真っ只中だった。ドキュメンタリーにも登場する仁川ＵＩＭにも訪問した。

当時の訪問記を、まだガリ版刷りの『むくげ通信』に４回にわたって書いているので、よかったら読んでいただきたい。

１）むくげ通信４８号
２）むくげ通信４９号
３）むくげ通信５０号
４）むくげ通信５１号

また、報告集も私が編集して作成しているので、必要な方には実費でお分けすることも可能である。

その彼女らの闘いが継続しているドキュメンタリーがあるという。大阪での上映会に参加できなったのででさっそく購入した。そして見た。彼女らの真摯な闘いの姿にうたれる。

1970年代に先駆的な労働運動を展開した彼女らの「いまの闘い」は、後輩たちへのエールだと思った。是非、ごらんいただきたい。
（最後のテロップで、日本語版製作の協力者で昨年急逝された私の友人・片田幹雄さんのことがでてきた。本当に惜しい人を失った。）

日本語版製作者の「ビデオ工房AKAME 」 のホームページの案内を以下に収録させていただく。

http://www2.osk.3web.ne.jp/~akamev/V-List/Job/index.html
制　作 韓国　女性映像集団WOM
日本語版製作 ビデオ工房AKAME
DVD105分／2006年制作
小学校を卒業し、ようやく就職できた職場なのに、40度の高温の中、深夜まで馬車馬のように働く ばかり。昼食時間も生理休暇も有給休暇もない。男性社員からは「学歴がない」「女のくせに」とバカ にされ、頼みの労働組合は会社言いなりの男たちが牛耳っている。―――そうだ!女性を労組の代 表者にして、職場を変えよう!!...1972年、韓国の東一(トンイル)紡織の女性労働者は、韓国史上 初の女性支部長を選出した。しかし彼女たちを待ちうけていたのは、会社ばかりか、政府・労働組合 一丸となった弾圧だった。78年、糞尿を浴びせかけられ暴力を振るわれた彼女たちの写真は、世界 に「東一紡織女性労働者の闘い」を知らせ、衝撃を与えた。だが、その後124人が不当解雇され、闘い はさらに激しさを増していく。...あれから30年近くが過ぎた2005年。50代になった彼女たちは、 巨大な「東一紡織」の社屋の前に立ち、デモをし、今なお復職闘争を続けていた!

個　人　価　格 5,250円／上映権付き価格 21,000円