日々の移ろい

松葉杖で・・

園のお母さんの中に、
7月初めにアキレス腱を断絶し手術後
松葉杖で子どもを送り迎えしておられる方がいる。

左足なので、車の運転が出来て、車から降りると松葉杖で園の玄関まで
それは痛そうに歩いておられた。

私も彼女と同じ年齢くらいの時、やってしまった事を思い出す。

あれは、12月17日だった。
3女を自転車の前に乗せペダルを漕いでお買い物に行く途中だった。
バランスを失い、両足を着く事もなく膝からアスファルトに倒れた。
その瞬間、膝の痛みは普通ではないとわかったが、
泣いている1歳半の3女に何も怪我がないことを確認して、
立ち上がろうとしたが、膝に痛みどころか大きな異変!
グニャと立ち上がるにも立てないながら、
何とか20メートルほどの家まで、自転車に乗せた3女ともども帰宅。
急いで夫に電話。帰ってきてもらい夫の車で病院へ!
そして入院、手術となった。
膝の皿が6編に割れ、膝にワイヤー入れて固め、
ギブスで固定し、ホワイトクリスマスも3人の子供たちを置いて病院で迎えた。
痛みよりも悲しかった
12月30日退院し、松葉杖のままお正月を過ごし、
1月に入って、ギブスがとれ、それからというもの、
真っ直ぐに固まってしまった膝を痛くても曲げれるようにする為、
毎日病院へリハビリに通った。
3女の背中にオムツを入れ、私は何とか車を運転して・・。
私も左足の怪我だったから、右足でアクセル・ブレーキが踏めたことが
せめてもの幸いだった。
それから寒い夜、風呂の湯に夜中に何度も入っては
泣きながら自分でも膝を曲げるようと痛みを堪え戦った。
半年後、何とか曲がるようになり、しかしビっこは治らなかったが
膝のワイヤー(針金)を抜く手術をし、完治した。
このワイヤーを抜く手術、膝にメスをいれ、
目の前で、麻酔もせずに肉が絡んだワイヤーを一気に医師は抜いた。
飛び上がるほども痛みだったが一瞬で終えたので、
それまでの痛みと戦った事に比べれば、比でもないものだった。

そんな話を、園のお母さんにもした。
彼女の松葉杖を見て、思わず鳥肌が立つ思いだったから。

「でもね、苦しいけど、人の痛みがわかるようになった事が一番の収穫よ!
 今はそれど頃ではないでしょうが、
 時間がたてば きっと私の言う事に同感してくれると思うわ
 頑張って」 
と、応援している。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「職場」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事