日々の移ろい

母から電話

昼間 突然 気分が悪くなり、寝ていた と、母。

そして、心配になり
死 の予感でもしたのか

電話の向こうから、
「電話番号を教えて!」と 変なことをいう 母。

電話口に大きく貼っておこう!と、考えたようだ。

実家の電話の短縮ダイヤル1番を押すと、自宅に繋がるから、番号は気にせず、通じている。

しかし、母の急変した容態を、知らせてくれる電話をどなたかが
私にかけようにも 電話口に貼ってあれば 分かりやすい、と、

母なりに 気がついたのだろう。

そんな事を考えているのかと
何だか寂しい 

けれど、 理解は出来る。

様々な書類に、この番号が記入されているが、
それを探す事もせず 番号を聞くために電話をしてきた。

その声は、いつもと変わらず 大きく
死 とはまだまだ 先の事!と思うほど 力強かった。
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