労働法の基本書として、
菅野先生の『労働法(第7版補正版)』弘文堂 法律学講座双書 を使用しているのですが、その中で重要と思われる個所を先生が指摘してくださいましたので、備忘録がてら情報連絡いたします。
タイトルの後ろの下記記号が重要度を表します。
◎=超重要 ○=重要 △=一読すべき ×=不要
第1編 総論
第1章 労働法の意義と沿革 △
第2章 憲法上の基本規定 △に近い○
第2編 労働市場の法
第1章 総説 △
第2章 各説 ○(44頁(6)は◎)
第3編 個別的労働関係法
第1章 個別的労働関係法総説
第1節 労働契約の意義と特色 ◎(69頁は×)
第2節 個別的労働関係法の構造・適用範囲・効力 ◎
第3節 就業規則の意義 ◎
第2章 労働関係の成立に関する法規整
第1節 採用の自由 ◎
第2節 労働契約締結に関する労基法の規制 ○
第3節 採用内定 ◎
第3章 労働関係の展開に関する法規整
第1節 基本原則
第1款 労働関係の指導原理 △
第2款 労働者の人権の擁護 ○
第3款 雇用における男女の平等 ○
第2節 過渡的労働関係―試用 ○
第3節 非典型の労働関係
第1款 期間雇用労働者 ◎
第2款 パートタイム労働者 ○(細かい点は不要)
第3款 他企業労働者の利用 ○(1.2.は◎ 3.は枠組のみでよい)
第4節 賃金
第1款 賃金の意味と体系 ○(201頁は×)
第2款 労基法による賃金の保護 ◎
第3款 最低賃金制度 ×
第4款 賃金債権の履行の確保 ×
第5節 労働関係・休暇
第1款 労働時間・休日の原則 ◎(2.は△)
第2款 時間外・休日労働 ◎(細かい点は不要)
第3款 法定労働時間の弾力化―変形労働時間制(1.は○ 2.3.4.は×)
第4款 主体的で柔軟な労働時間制度 △(大枠と考え方 趣旨と沿革のみ理解)
第5款 年次有給休暇 ◎
第6節 安全衛生 ×
第7節 女性・年少者の保護
第1款 年少者の保護 ×
第2款 女性の母性保護 ○
第8節 高齢・少子社会の就業援助 △(どんな制度があるかのみ理解)
一応前半部分のみ。後半部分はまた後日とのことでした。
あの圧倒的ボリュームに心が折れてしまった方(ボクもその一人ですが)は、上記を目安に学習を進めるのもよいかもしれません。
なお、当然のことですが、試験対策として◎○以外のところは全く不要という意味ではないので(おそらく先生も力の入れどころを教えてくださったのだと思います。)、それをご了承のうえでご活用下さい。