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藤井聡太二冠 VS 中村太地七段(B級2組順位戦)から

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藤井聡太二冠 VS 中村太地七段(B級2組順位戦)から


第79期順位戦B級2組(11回戦)


 藤井二冠対中村太地七段のB級2組最終戦(11回戦)が行われた。帰宅してAbemaTVを入れると戦いは序盤から中盤に差しかかっているところだった。
 藤井二冠は最終戦も中村七段を破り、全勝でB級2組を突破した。


 この頃の将棋は互いの駒がぶつかり出すと、序盤の終わりでなく終盤の入り口を目の前にしているケースが多い。押したり引いたりの駆け引きの続く戦いはあんまり見かけなくなった。
 この日の藤井聡太二冠と中村太地七段の対局もそうだった。駒がぶつかり出した途端、どっちも一歩も引かない戦いに進んでしまった。
 藤井二冠の絡む将棋はその傾向が強いみたいである。藤井二冠は戦いを遊ばない。
 駒組づくりを楽しむというより、序盤がどのような進行でも、自陣の整備と敵陣の攻略を同時進行している節が見て取れる。
 つまり、駒がぶつかり出したら、藤井二冠はすでに相手玉を寄せる構想や局面までを思い描いているように見える。
 戦いは”歩の突き捨て”からというが、その局面となった時、藤井二冠が長考に沈んでしまったりするのはそのせいなのだろう。


 仮に10手も将棋が進行すれば、すでに藤井二冠の脳内には20手先、30手先の局面がいくつも出来上がっているのかもしれない。
 こんな藤井二冠に立ち向かう相手は大変だ。藤井二冠は現出している局面のずっと先(明かりの暗い場所)で待ち構えているのだから…。
 有利な態勢を築いた後、藤井二冠は自分にとって有利な手ばかり発生する局面へと中村七段を引き込んでしまった。
 最終盤に至る前、解説で登場した三浦九段が「藤井二冠がどんな手で対応しても有利を維持できる局面になっていますね」と驚きを見せていた。「中村七段にとって勝ちにくい局面です。投了してもおかしくないですね」
 この局面に至っても藤井二冠に対し”あわや”の追い込みを見せた中村七段だったが、最後は即詰みに打ち取られてしまった。
 将棋は一手差で勝てばいい。中村七段の見せた執念の追い込みと見る者に”あわや”と思わせた劇的展開も、藤井二冠にとってはすべて織り込みずみのラストだったようだ。
 長い終盤を制した藤井二冠は桁外れの強さに達してしまった。


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