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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載54)
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
プレーヤー」第4話→(感情的に動くな)⑩
★★★
その間にジヌンは気絶させた連中をコンテナの前に集めて並べた。
「全部積んだわ」
積み終えてアリョンは言った。
「そろそろ来るはずだが…どうしたんだろう」
辺りに目をやってビョンミンは呟く。
3人は手持無沙汰な姿でハリのやって来ると思われる方角に目を凝らす。
ようやくハリが走って現れる。
「来た。あれがそうだ」ビョンミンは手を上げる。「ハリ、ここだ…ン?」
3人は唖然となった。
走っては来るが、後ろに大勢の追手を引き連れているではないか…!
「何だ? これはまずいぞ」
「逃げるしかないわね」とアリョン。
「早く来い」
ビョンミンは急いで車に乗り込む。
「先に行け」
ジヌンはアリョンを促した。アリョンも車に乗り込んだ。エンジンがかかった。
走って来ながらハリも叫んだ。
「行け、早く」
「何人連れて来たんだ」
ジヌンはハリを待った。
ハリはジヌンの後ろに逃げ込んだ。
「ジヌン、お前ケンカは強いよな」
肩を叩いて車の走り去る方角に走っていく。
「あとは任せたからな」
「何てひどいことを」
愚痴りながらもジヌンは追手に向かって突っこんでいく。
★★★
「ふぅ~、危ないところだった」
港の倉庫からボックストラックで逃げ出したビョンミンとアリョンだったが、すぐ車で追いかけられた。
「車が追ってくる。早く走れ」
「…」
車は前からも現れ、アリョンはトラックを急カーブさせる。左右に身体を揺さぶられビョンミンは悲鳴を上げる。
「静かにしてよ」
アリョンは怒る。
追ってくる車は2台になった。
「急げって」
ビョンミンはアリョンの肩を叩く。
「触らないで!」
「前は行きどまりだ」
アリョンらのトラックはタイヤを軋ませて脇道に走りこむ。
ハリは走って倉庫内を逃げ回った。追ってくるのは1人になった。しかし、追い詰められて男を振り返った。
息を荒げながら男に言った。
「陸上でもやってたのか? ちょっと待ってくれ。もう無理だ。走れない」
相手もゼーゼー肩で息をしている。
2人は息を整え、向かい合った。
「こうなったら一発勝負にしよう。来い」
ハリは追手の男に歩み寄っていく。スーツの上着を脱いだ。
「いいか、顔は殴るなよ。俺は顔が命だからな」
「この野郎!」

殴りかかってくる相手に上着をかぶせた。一瞬のスキをついて大きなパンチを一発入れた。
男はもんどりうって倒れた。顔を押さえて叫んだ。
「顔はなしだって言ったろ」
「お前は俺ほどじゃないだろ。何言ってる。もうついて来るな」
「どこに行くんだ!」
行きかけてハリは戻ってくる。
逃げ腰になってる男のそばで上着を拾い上げた。それで男の身体を叩いた。何度も叩いて投げ捨てた。
「もうついて来るな」
ゼーゼー息をしながら男から離れていった。


ナ社長は高級レストランで妻と食事をした。その席でプレゼントをした。
喜ぶ妻に向かって甘い言葉をかけた。
「愛してるよ」
妻は優しい夫に笑みを返す。
「ハニー…いや、世界一かわいくてセクシーな君、いつもありがとう」
ふだん、見せたこともない甘い言葉と心優しい姿だった。
「私こそありがとう」
妻は素直な表情で応えた。
「あなたのいない世界なんて考えられないわ」
喜びを顔に表し、口に手をやってはにかみを見せる。
ナ社長をいつも取り囲んでいる女たちからすると、取り柄のない平凡な顔立ちだが、精一杯ドレスアップして食事の場に臨んでいた。
笑顔を妻に合わせ、ナ社長は言った。
「手を貸して」
差し出された妻の手を両手で握る。
「手もきれいだね。清潔な心の中を見るようだ」
その手に何度もキスを浴びせる。喜ぶ妻の顔を観察しながら、ナ社長の目からはときおり冷たい視線が放たれる。
ナ社長の携帯が鳴った。
「電話はするなと言っておいたのに…ごめん」
ナ社長は携帯を手にする。
「ああ、どうした…何だと!」
ふだん聞かない鋭い声にプレゼントを握ったまま妻はびっくりする。
「あなた、何かあったの?」
「いや、急用みたいだ」とナ社長。「急用みたいだ。ちょっと席を外すよ」
ナ社長は席を立つ。
当惑する妻にナ社長は言った。
「あとで話すから」
急いで席を離れていく。
「どうしたの? あなた!」
妻は何度も呼びかけたが、ナ社長は振り返らずにその場から離れた。
多くの追手を相手にジヌンの格闘は続いた。
最後の相手を打ちのめしたと思ったジヌンに、鉄パイプを握った男が背後から襲いかかる。
それをジヌンは腕で受け止める。さらに襲いかかろうとする相手を横から飛び込んで片付けた男がいる。
見るとハリだった。戻ってきたのだ。
ジヌンはハリを見て呆然としている。
ハリは訊ねた。
「どうしたその顔を…惚れ直したか?」
ジヌンはただ笑う。
「逃げるぞ。早く行こう」
ジヌンはハリの後に続いて走り出す。
