<script type="text/javascript" src="//translate.google.com/translate_a/element.js?cb=googleTranslateElementInit"></script>
google-site-verification: google3493cdb2db9ede



藤井聡太王位・棋聖 VS 広瀬章人八段
(第34期竜王戦2組ランキング戦)
2月18日、藤井二冠は広瀬八段との対局”第34期竜王戦2組ランキング戦”に臨んだ。
相掛かりの戦いになった。藤井二冠が先手番を持ってこの戦いを選択したのは初めてだという。
双方、戦いの機を窺うじっくりした展開となった。
飛車先の歩と角交換をし合った後、藤井二冠は右銀を5六へ早々と繰り出す。広瀬八段も足の速い桂馬を活用して対抗する。
ここから藤井二冠は8六歩と相手の飛車先に歩を伸ばす。藤井二冠は広瀬八段に対し、何の打診をしたのだろうか?
急戦にしますか? それとも持久戦にしますか?
縁台将棋なら相手のミスだと思ってすぐ取るが、ただで歩をやるからには、藤井二冠にもそれに見合う作戦があったのであろう。
その変化(手順)を見たかった気はする。どんな将棋になるか、藤井二冠が指した以上、いずれ目にする機会は訪れるかもしれない。
この対局では藤井二冠がスムーズに8七銀型の布陣を敷くことが出来た。
広瀬八段がもしも8六の歩を飛車でかすめ取る手を選んでいたなら、ここの一帯をめぐって戦端は開かれていたかもしれない。
広瀬八段は力をため先手の仕掛けを待って反撃する作戦のようだ。
藤井二冠は5九の玉を6八に移してから3五歩と仕掛けて出る。
後手、これを同歩と取れないのは辛いところだった。6四に手持ちの角を打ち据え、先手の飛車を間接的に睨みつける。
先手は2六飛と4六の歩を守りつつ、角の睨みから逃れておく。
いつしか先手陣は玉の位置が安定的で好形を作り出している。
この辺りから藤井二冠の攻めが開始され、じりじりと評価値のポイントを上げていく。
後手陣は反撃の機会を窺うどころか、次々と露見する弱点をカバーするのに大わらわとなりだしていく。
このままではじり貧と見て、後手は8五歩から8六歩と8七の銀を攻めるが、先手は7三桂成りで角の位置を変えてから、悠々と8六の歩を銀で払う。
何とか攻めの拠点を作りたい広瀬八段だが、天王山の攻防で絶えず先手から遅れを取った。じり脚の金に単騎で攻め上がって来られてもそれを受ける手段に窮してしまったのである。
相手の攻めを待っていたはずなのに、反撃の機会がなぜか見出せない不可解な展開。玉頭をじりじり制圧されながら、兵力までも削がれていく。
囲碁でいう中押し負けのような将棋となって広瀬八段は敗れ去ってしまった。
待ち構えていたのにいつしか間合いを詰められ寄り切られてしまった。いつ、どこで、不利になりだしたのかも分からない。
広瀬八段は特に悪い手があったようには見えなかった。しかし、終局間近はどんな手を指しても不利になっていくだけのようだった。
今回の連勝が始まったのは高校の退学を決心してからなのでは…? 今の藤井二冠は見ていてそれほどに強い。順位戦は一度も負けずにそのまま名人挑戦に進んでしまう気さえしてくる…。
(第34期竜王戦2組ランキング戦)
2月18日、藤井二冠は広瀬八段との対局”第34期竜王戦2組ランキング戦”に臨んだ。
相掛かりの戦いになった。藤井二冠が先手番を持ってこの戦いを選択したのは初めてだという。
双方、戦いの機を窺うじっくりした展開となった。
飛車先の歩と角交換をし合った後、藤井二冠は右銀を5六へ早々と繰り出す。広瀬八段も足の速い桂馬を活用して対抗する。
ここから藤井二冠は8六歩と相手の飛車先に歩を伸ばす。藤井二冠は広瀬八段に対し、何の打診をしたのだろうか?
急戦にしますか? それとも持久戦にしますか?
縁台将棋なら相手のミスだと思ってすぐ取るが、ただで歩をやるからには、藤井二冠にもそれに見合う作戦があったのであろう。
その変化(手順)を見たかった気はする。どんな将棋になるか、藤井二冠が指した以上、いずれ目にする機会は訪れるかもしれない。
この対局では藤井二冠がスムーズに8七銀型の布陣を敷くことが出来た。
広瀬八段がもしも8六の歩を飛車でかすめ取る手を選んでいたなら、ここの一帯をめぐって戦端は開かれていたかもしれない。
広瀬八段は力をため先手の仕掛けを待って反撃する作戦のようだ。
藤井二冠は5九の玉を6八に移してから3五歩と仕掛けて出る。
後手、これを同歩と取れないのは辛いところだった。6四に手持ちの角を打ち据え、先手の飛車を間接的に睨みつける。
先手は2六飛と4六の歩を守りつつ、角の睨みから逃れておく。
いつしか先手陣は玉の位置が安定的で好形を作り出している。
この辺りから藤井二冠の攻めが開始され、じりじりと評価値のポイントを上げていく。
後手陣は反撃の機会を窺うどころか、次々と露見する弱点をカバーするのに大わらわとなりだしていく。
このままではじり貧と見て、後手は8五歩から8六歩と8七の銀を攻めるが、先手は7三桂成りで角の位置を変えてから、悠々と8六の歩を銀で払う。
何とか攻めの拠点を作りたい広瀬八段だが、天王山の攻防で絶えず先手から遅れを取った。じり脚の金に単騎で攻め上がって来られてもそれを受ける手段に窮してしまったのである。
相手の攻めを待っていたはずなのに、反撃の機会がなぜか見出せない不可解な展開。玉頭をじりじり制圧されながら、兵力までも削がれていく。
囲碁でいう中押し負けのような将棋となって広瀬八段は敗れ去ってしまった。
待ち構えていたのにいつしか間合いを詰められ寄り切られてしまった。いつ、どこで、不利になりだしたのかも分からない。
広瀬八段は特に悪い手があったようには見えなかった。しかし、終局間近はどんな手を指しても不利になっていくだけのようだった。
今回の連勝が始まったのは高校の退学を決心してからなのでは…? 今の藤井二冠は見ていてそれほどに強い。順位戦は一度も負けずにそのまま名人挑戦に進んでしまう気さえしてくる…。