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韓国ドラマ「I LOVE イ・テリ」を楽しく視聴している。
現在、全１６話のうち、８話まで見終わった。
１４歳の水泳少年がいきなり二十代の青年に成長して、箱入り娘で育って子供っぽさを残す富豪の独身女性と出会って恋をする話である。
女性の持つ財産と男女の三角関係が絡んでストーリーは進んでいくが、流れのタッチは軽くドロドロ感はない。こっちは添え物のようなものだから執拗な展開は排除されている。
１４歳のクム・ウンドンは将来が期待される水泳選手だが、ある日、イ・テリが大事にするネックレスのパーツを拾ってからイ・テリのグラウンドに引き寄せられ、彼女の背負ったものにかかわることになる。
最初、ウンドンは１４歳の少年としてイ・テリに出会った。次に会ったのは２５歳の青年としてだった。イ・テリは姿かたちは２８歳の女性だが、心の中は少女のままが続いていた。彼女はいつも心の許せる友だち（ボーイフレンド）がほしいと思っていたのだった。
いきなり年を取るのも若返るのも、現実としては不可能なことだが、人の心にはいつもこういった願望が渦巻いている。過多な情報に振り回される結果、時の移ろいは昔に比べスピード感を強めている。未来に行ったり過去に戻ったりする物語やドラマや映画が流行るのはその反映といえよう。
自分もこのドラマを見ながら、二三十年前の世界に戻って動き回る自分を空想したりしている。いや、それよりはこのドラマのように月食や日食などの天変地異をきっかけに、今の時代の中で二三十年若返る方がどれだけマシであろうか。
たかがドラマ世界とは言いながら、現実の間延びがして希薄な世界よりも濃厚な感じがしてくるのはどうしたことであろうか…？
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