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雨の記号(rain symbol)

「ヒーロー」第9話の収録

 妹宅へ家電機器の設置をしてやりに出かけた。夫婦そろって配線オンチなので、新しい機器を入れるたびこっちに頼みの電話をかけてよこすのである。僕も機器にそう詳しい方ではないがごちそうにつられ、いつも泊りがけで出かけることになる。
 先日また頼みの電話が入り、土日をついやして横浜まで出かけてきた。若いころはそうも感じなかったが、老年にさしかかると千葉から横浜はけっこう遠い。
 乗換えを二度やればほんとにめげるし、電車に乗り込んで周囲を見渡せばさらにめげる。休日の車両は若い人たちであふれていたからだ。さほどの混雑でもなかったのだが、席も取れず、吊り輪をにぎって
電車に揺られているうち、ふと僕と同じくらいの男子と目が合った。白髪の目立ちようは僕以上と思われたが、顔つきなどは自分より若い感じだった。
 それだけなら何ともないことだったが、彼のそばで若者らが元気な会話をやっていた。そこから乗客らを観察しだしたら、車両を占めている者の大半は僕などよりはるかに若い者たちではないか。こんな時はいい方に頭は働かない。自分より年上と思われる人間はどのくらいいるかなどとつまらないところに関心が向いてしまって、結果が近づくにつれすっかり気分は落ち込んでしまった。これでまた僕の出不精が一段と進んでしまったことは確かだ。
 夕方の四時過ぎにでかけ、妹宅についたのは夜の七時過ぎ。妹夫婦は歓待の準備を整えて僕の到着を待っていた。さっそくビールで乾杯したが、数日来、熱中症気味で体調をくずし、思い切り飲み食いできなかったのは残念だった。
 それでも、隅田川の花火中継をテレビでゆっくり見て過ごせたのはいい休養だった。その時間帯、一人の時はいつも創作など(ブログ更新)に熱中しているからだ。
 花火中継が終わり、妹夫婦は愛犬をともない散歩がてらで買い物に出かけていった。横浜の港北地区は鉄道の駅前がしゃれた街づくりになっていて、けっこう遅い時間でも駅前に出てきて憩う家族などの姿が見られる。
 妹夫婦も愛犬をともなって時々そんな散策をやっているようである。
 朝食用の買い物というから「おいしいパンなら何でもいい」と簡単なリクエストで二人を送り出した。
 「世界 不思議発見」という番組は久しぶりに見たが、中国の客家をテーマに据えて、相変わらず質のよさを維持していた。
 妹夫婦は一時間ほどで帰ってきた。
 それから、お茶などを楽しみながら、妹の娘の番組を楽しんだ。
 妹の娘は声優をやっている。アニメやCM、海外ドラマの仕事を地味に続けていて、この頃は仕事が増えたようである。
 今回、僕が妹に呼ばれたのは、姪っ子が自分の出演した番組をDVDにしてそろえたがっているからだった。
 テレビ東京で放送中のアニメ番組に出演が決まってから口にしだしていたが、はっきりその気になったのは、イ・ジュンギ主演の「ヒーロー」が八月初旬から地上波で放送されることになったからのようである。「マイガール」のイ・ドンウクをパーティで会った時は何とも思わなかったと言っていた姪っ子だが、今や韓流に好意的な一人となった。僕の見るところ、彼女はひそかにイ・ジュンギを応援しているふしがある。やりたかったのはヒロイン役と口にしているほどだからだ。バックナンバーをそろえる決断もこれに絡んでいよう。
 そのための機器設置とDVDの作り方指南が明日待ち受けているわけだった。
 さて、「チャーリー・シーンのハーバーボーイズ」は、下ネタまじりながらそれが下品にならず、小気味のいい笑いを引き出していた。子役を演じた姪っ子はこれでひと皮向けたんじゃないかと思った。
 三十分ものだが、昔の「奥様は魔女」を思わせるおかしさが満載である。これを二本見て、11時からゴルフの全英女子オープンのライブ中継を見た。上田桃子と上位選手の活躍を追って見ごたえがあった。ゴルフはやさしいのより難コースを見せられる方がやはり面白い。申ジエはパー4のホールで8打たたいていた。世界のトップ選手がそれをやってしまう。凄くハードなコースだと思った。 
 姪っ子はゴルフを見ている途中に帰ってきた。12時近かった。帰りはいつもこの時間だという。仕事がはねた後、飲み会があったりするせいらしい。
 今日は「ヒーロー」の第9話を収録してきたという。僕は姪っ子が手にしているグリーンの台本を見せてもらった。書き込みなど見ると、姪っ子は事務所の女子を演じているらしい。
「始まるのはいつから?」
 台本をパラパラめくりながら僕は訊ねた。
「パク・ヨンハの(オン・エア)が終わったあと。8月の5日あたりだと思う」
 姪っ子とは少しだけ話が出来た。食事をすませ、お茶を飲んでいる間だけだった。すぐ自室に引っ込んでドアをしめた。トイレが彼女の部屋のそばにあるのだが、そこに出向いた時、彼女のレッスンの声が聞こえてきた。
 英語圏ドラマに、彼女は必死で声を合わせていた。
「こりゃあ、大変だわ」と思いながら、僕はトイレに飛び込んだ。
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