韓国ドラマ「がんばれ!クムスン」(13)
相も変わらず派手な目覚ましをかけ、クムスンは朝の支度に備える。しかし、その目覚ましできちんと起きたためしはない。
ギョッとして目を開き、部屋に駆けつけてクムスンを起こすのはジョンシムの役回りになった。
「目覚ましのおかげで、寿命がどんどん縮まる思いだわよ」
クムスンに子供が出来てからは、ジョンシムも愚痴や小言を並べこそすれ、本気で彼女に出ていけとは言わなくなった。孫に対してかわいさを感じだしてきているようである。
ノ・ピルドとシワンはクムスン母子を大事な家族として扱い、今ではジョンシムの愚痴や小言の緩衝や解消役を果たしている。
クムスンの祖母はソウルに出てきているようだ。ジョンシムはクムスンがそこで時間をつぶしてきたりするのが気に入らないのである。
クムスンの相手役、ク・ジェヒも赤いスポーツカーに乗り、いよいよ登場だ。自分に絶対の自信を持ち、正義感も強い。しかし、向こう見ずではない。正義もその時の状況と相手如何で通らないのもわかっている。
今日は交通マナーの悪い相手を追いつめたまではよかったが、相手がやくざだったためごまかしてその場を収めた。
美容院を経営するオ・ミジャの性格は息子ク・ジェヒに似るようである。いや、息子ク・ジェヒが自信満々の母親の性格を受け継いでいると見られる。オ・ミジャは女手ひとつでク・ジェヒを有能な医者にまで育てあげたのだった。
彼女は経営する美容院に顔を出した。客の入りが悪いと知って言った。
「この音楽は何? もっといい音楽をかけなさい。もっといいのを!」
クムスンがわずかの時間を見つけては祖母のところに顔出すのは、祖母たちの生活が心配だからだ。
今日も心配でやってきてみたら、祖母は街頭で行商を始めている。
クムスンは呆れて商売をやめさせようとする。
「そんなことやってもいくらも売れないでしょう? おばあちゃん、よしなさいよ」
「大丈夫、売れてるよ」
「売れてないじゃない。ほら、早くやめて行きましょ」
何とかジョムスンを説得して、叔母の家に戻ってくるとそこに金の取立て屋が押しかけている。叔母の亭主(ジョムスンの息子)が金を踏み倒して逃げまわっているらしい。連中は当人でなく、ソウルに逃げてきた叔母の家を見つけ、押しかけてきたのだ。彼らは部屋にある物を蹴ったり投げたりし、金を出せと脅してきた。しかし、出せる金などあるはずもない。
部屋にある物を片っ端に壊しだすと、クムスンはたまりかねて言った。
「お金は私が払います。働いて月に40万ウォンずつ払いますから」
「40万ウォンだ? 3000万ウォンだぞ、こらっ!」
彼らは一層調子に乗って暴れだすつもりだ。
叔母はたまりかねてバットを持った。気が触れたようにそれを振り回し始めた。
さすがに彼らも驚き、その日は撤退していった。
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