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雨の記号(rain symbol)

余震


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 来た、地震だ! 尾てい骨のあたりから細かい振動を感じた。と、すぐにズズズズンッツときた。縦揺れだ。
 この間より揺れは大きい。あっちは大丈夫か。とっさに思った。東北だ。福島の原発の方だ。
 すぐテレビをつける。
 福島沖か・・・。
 立て続けに地震警報が出る。今度は大したことはないが揺れる。また揺れる。
 復旧作業で大変だというのに、こいつはそんなことにおかまいなしで襲ってきやがる。情け容赦のない奴だな、とつくづく思う。
 この間の余震も大きかった。大地震のあと今なお余震の恐怖にさらされている東北の人たちは、ゆっくり寝させてももらえる日も得られず、この世の地獄に遭遇している気分なのではあるまいか。
 こうひんぱんにこいつに暴れられると、小松左京の「日本沈没」ではないが、日本列島をのせているプレート部分の分解が始まっているからじゃあるまいな、とあらぬ思案に誘われ、身震いを覚えたりする。
 起きてしまったことの解説をテレビでする専門家や学者の話も、冷静が過ぎて、この頃は耳に響いてこなくなった。それらは地震の処方箋ではない。そのとおり地震の解説に過ぎない。自然の巨大な力を知るにつれ、我々は同時に自らの限界と無力さを悟っていくしかない。解説者の話からそのへんが浮き彫りになってくる。
 地震がきたらいかにして逃げるか。いかにして身を守るか。テレビ解説者の前でただそれだけを考えるようになっている自分がいる。
 この間、隣人と話した近くの小高い場所だが、いざという時に車は使えるのだろうか。・・・
 ふと思った。
「地球そのものも生きることに必死なんじゃないか?!」
 エネルギーを消耗し続けているのだから、考えてみれば太陽だって地球だって人間のような生き物だ。表現は変だが、うんこやおしっこみたいなのをするだろうし、くしゃみやおならみたいのもあるだろう。
 我々からすれば外れたタガを直してるようにしか見えないが、余震はこいつにとってどういう行為なのだろう・・・?
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