めざせ!巨ベラ師

50cmオーバーのヘラブナを追い求めての奮戦記。釣りを中心に、車中泊やキャンプ料理等、アウトドアライフを紹介します。

巨ベラ師誕生

2017-10-22 11:43:15 | 日記

 どやサッサー 緊張さっさー ついにやらかしましたでぇー!


上記2点 10月20日 午前7時20分 山田ダム 501 2.6キロ
現認者 三宅 氏 口閉じ尾びれ指押さえ


同 午後4時15分 493 2.8キロ

 今年8月10日で、ホームページ開設10周年を迎えて以降の、しかも通算50枚目となる尺半上は、な・な・なんと501。そして493のオマケまで付いて来ました。

 山田ダムには、10周年を記念して、そろそろ釣らせてやろうという、“そんたく”出来るヘラブナ君が2枚おった様です。

 9月7・8日、13・14・15日、20・21日、28・29日
 10月4・5日、11・12日
 と計6回、一発大物狙いで、山田ダムのダムサイトに拘ってチャレンジして来ましたが、いずれも空振り。今回もボウズ覚悟の釣行でしたが、ちょっと事情が違いました。事前に“11時の男さん”こと三宅氏から得た情報通りダムサイト内は、ここ最近になくモジリが多く、魚の活性が高い様でした。

 『今日は、釣れるかもしれない…』そんな淡い期待を持って、まだ暗い内に釣り座を構えると、6時前ほぼ夜明けと同時に第1投。

 本日の道具立ては、下記の通り。


 エサは、上記の物を50回~100回釣況に応じて練り込んで使っている。エサに関する自身の命題は、①表層のジャミを突破する ②ブルーギルに突かれても、タナまで届く ③ただし、ナジミスピードはゆっくりで自然な落下を演出する ④タナに届いてから、じわじわ開き、ハリのふところに芯が残る である。

 山田で巨ベラを狙い始めたばかりで、まだ手探り状態だった頃“ささやん”に教えてもらった基本的な考え方に、自分自身のアレンジを加え、釣りを続けて来た。打ち初めは、やや大きめを涙型に付け、テンポ良く打ち返して様子を見る。ジャミやブルーギルが多く邪魔する時は、真ん丸に付け、その層を突破させる。その逆の時は、俵型に付け水の抵抗をより多く受ける様にして、なじみスピードをよりスローに、足長ロングトップと長ハリスとの組み合わせで、そのストロークを最大限に活かして、ウキが立ってすぐの落ち込みから、ナジミ途中、ナジミ直後、エサ溶け途中、そしてハリのふところに少し残っているまでの状態まで、幅広く探りを入れて行く。いよいよアタリが出る様になれば、より小さく、やわらかくと吸い込みの良さを追求する。

 これを実現するのに、なくてはならないのが、シズをあまり食わない割りには、荷を背負ってくれる“山さん”が作ってくれるウキ“山口作”だ。

 “ささやん”と“山さん”このお二人に出会わなければ、今の釣りスタイルは出来なかっただろう。

 さて、一に場所、二に道具立てが決まれば、次はタナだ。ここ最近のチャレンジの結果を基に、タナはやや深いだろうと予想を立て、まずはピット2本半(ウキゴムの位置が竿の2本半にあるという事)で釣りをスタートした。

 エサ打ちを重ねると、その内エサ溶けスピード少し速くなって来た。さらに、比較的ナジミの早い段階でサワリがみられる様になった。『タナは浅いのでは?』ピットの2本にすると、すぐに反応があり、ナジミ直後のいいアタリで、手の平より大きいブルーギルが釣れた。

 『まーたこいつか…』しょっちゅうこいつに騙される。すぐにこのタナを見切って、今度はピットの3本のタナに変更する。ブルーギルが元気なので、3本のタナまでエサを届けるのが優先になる。エサを真ん丸に付けて振り込む。ウキは2節残しまで深ナジミし、エサが3本のタナまで届いた事を教えてくれた。さらに、エサ打ちを続けて行くと、今度はナジミ途中でのいいアタリ。だが、またデカギル。このタナまで追いかけて来た様だ。

 『きっと巨ベラは、ブルーギルがつついた後のこぼれエサをパクついているんやろな、どうしたもんかなぁー…』こんな時は、①リアクションバイト(急に一時的にタナを深くしてやり、目の前を通過するエサを追わせる)で誘う。②エサ落ち目盛近くが出るまで、エサ溶けを待ち、ハリのふところに残った、こぼれエサと変わらない位の大きさになった、芯残りしたエサを吸い込む、ごく小さいアタリを意識的に待つ。

 モジリの多さや、ウキ周辺の泡づけからみて、食い気の有る無しは別として、ヘラはすでに寄っている。ここで、エサの供給過多はかえって逆効果。スローなテンポで充分と考え、②の方法を取る事にした。リアクションバイトは、それを試した後でも遅くないだろう。

 エサ落ち目盛が出てから、10カウントするまで待っての仕掛けの回収。それを数回繰り返した後の事だった。エサ落ちが出てから、5カウントもしない内に、ウキが1節戻し、さらに5カウントしない内に黒節がチクッと入った。遠くから見ているからそんな表現になるが、黒節は15ミリもあるので、近くで見ればツンアタリのはずだ。


 来たぁー!

 慎重に、慎重に!やたら重量感のある引きを、FXが余裕で受け止めてくれる。ヘラが水面に顔を出す。

 で・で・でかい!

 入ったぁー!獲ったどぉー!

 玉網に入った状態で、ざっと検寸すると51cm近くある。だがダムサイトに釣り人は私一人、どうしよう…地元の釣友に電話してみよう。すると、“11時の男さん”こと三宅 氏が、快く引き受けて下さった。ヘラが弱らない様に、そして緊張で縮まない様に玉網を左右に動かして、エラ呼吸させる。

 待つ事、約30分。本来なら、袋に入れて生かしておき、2枚目を狙わないといけないのだろうが、初体験の私には、そんな余裕はなかった。氏が到着して、早速検寸。台に乗せると、『あっ!縮んでる!エっ、499か…』と私が言うと、『ちゃんと計るよ』と氏。『口閉じで、ピッタリ付けて、尾ビレの長い方を指で押さえて、先っちょが半透明で分かりにくいけど、501あるよ!』

 「朝の渋滞につかまってしまって、遅くなってすまんかったなぁー」「とんでもありません、ほんとに、ありがとうございました」そう言って、これから買い物や他の用事をしなければならない氏を見送った。

 501をかけてから約40分後の、8時過ぎ釣り再開。気配は充分にまだある。しかし、そう簡単に釣れるもんじゃない。やがて、モジリも出なくなり、昼時合いもなく、時は過ぎて行く。

 『もう1枚釣って、まぐれじゃないって証明したい!』午後3時を回った辺りから、それまで元気のよかった、ブルーギルが大人しくなって来た。それに伴い、真ん丸で通して来たエサ付けを、俵型に変更し、エサの硬さも少し柔らかい物に修正した。

 しばらくエサ打ちしていると、ナジミスピードがゆっくりになり、さらにエサ溶けが、エサ落ちまでまだ2節残して、それ以上進まなくなった。『もしかして居食い?』と不思議に思いつつも、軽く聞き合わせしてみると…


 乗ったぁー!

 今度は、やりとりを楽しむ余裕がある。FXが竿任せで、勝手に仕事をしてくれる。今度のヘラもでかい!体高に関しては、501よりも良い。『ひょっとして、やっちまったか?』が残念ながら(と言っては贅沢か?)493であった。

 ウキが見えなくなるまで粘ったが、それ以上の進展はなかった。『釣れている時に、とことん釣れ!』とはよく言われる事だが、もう気力も体力も残っていなかった。

 翌日は、「直接お祝いを伝えたかった。」と前夜から駆けつけてくれた、すでに50上クラブ会員の“山さん”と竿を並べる事となった。台風接近で刺激を受け、活発化した秋雨前線の影響でお昼近くには大雨となり、とても釣りを続けられる状態ではなくなった。

 大雨は増水に拍車をかけ、オーバーフローまで後1~2mまでに迫った。これは天気さえ回復すれば、上流での釣りが楽しみだ。


501と使用ウキ(山口作)

 10年の区切りの年に、良い釣りが出来て良かったです。自分の楽しみで始めたはずの巨ベラ狙いと、ホームページとブログ。それが気づけばいつしか、自分を苦しめる存在になるとは思ってもいませんでした。『さっさと、50上釣って、ホームページもブログも止めてしまおう』何度か本気で考えました。

 特に今年、上流の“看板下”というポイントに入釣した際、それまでなかったフェンスを越える為、一時的にステップを造作したところ批判を受け、車に『へら師のする事ではない…』と張り紙をされた時には 7月1日記事参照 もうダメだと思った。が無視して、通り過ぎる事は出来なかった。自分が悪いとは分かっていても、落ち込んだ。だが、ここでホームページとブログの運営を投げ出してしまっては、もっと自分がみじめになる。『絶対、釣ってやる』そう心に決めた。

 そんな思いを知ってか知らずか、“山さん”は事ある毎に励ましてくれた。年は一回り以上離れているはずだが、“心の友”と呼んでくれる。

 501を上げた夜、祝いに駆けつけてくれた(ついでにナイターで自分も巨ベラ釣ってやろうと下心を持って)“山さん”と談笑。『これからどうする?スッパリ止めてしまうのも一つ、続けるのも一つ、何か新しい事を始めるのも一つ。ただ一つ分かっておいて欲しいのは、自分も含め全国に“めざせ!巨ベラ師”ファンがいるって事!』『ありがたいなぁー、じっくり考えます(^O^)』

 これまで応援して下さった皆さん、ありがとうございました。皆さんも自分のロマンを追いかけられ、楽しい釣りを謳歌される事を願っております。

 あー、おもろかった!

コメント
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