釣り師失格

　先週は、父の三回忌で帰省した為、釣行はしなかったが、釣友達の話によると、良く釣れたらしい。まあ、そんなもんさ…。

　釣友達がへらぶなと戯れていた時、私は２人の妹とうちのカミさんと４人でマイク片手に楽しんでいた。もう何年ぶりかでのカラオケだったが、自分の好きな歌が、必ずしも歌える歌であるとは限らないと痛感した

　が、妹やカミさんを慰労出来ただけで、良しとしよう。

　実家での用事を済ませ、大阪に戻って来た日は、異動前の旧店舗での最後の勤務日でもあった。２４時過ぎに全ての作業を終えて、事務所から出て来ると、隠れていたアルバイトさん達が(その日勤務でなかった人も)『お疲れ様でした！』と駆け寄って来てくれた。

　このサプライズに思わず目頭が熱くなったが、『皆さんのおかげで無事終われました。お元気で…』とお別れした。



　次の日から、異動後の新店舗での勤務が始まった。新しい環境に、早く順応しようと必死の数日間であったが、今日が異動後の最初の休日だ。

　２週間ぶりの山田ダムは、少し減水していた。田植えのシーズンと共に、灌漑目的のこのダムは放水が始まる。ポンプが動き出すと、ダムゲートに近いトウフでは、へらぶなにとって都合の良い水の動きとなる様で、１級ポイントとなる。



　人気ポイントなので、めったに空いている事はない。この日もそうだった。私は、ボート小屋と橋の中間位に釣り座を構えた。ここもいいポイントだ。

　釣り座を確保して、残りの道具を取りに車に戻る。竿ケースに、パラソルに…へらカバン、えーっとカバンの中身はと…

　ガーン！ハリや糸やハサミを入れてるポーチが無い…