めざせ!巨ベラ師

50cmオーバーのヘラブナを追い求めての奮戦記。釣りを中心に、車中泊やキャンプ料理等、アウトドアライフを紹介します。

厄介なマブだち

2013-05-17 04:00:45 | 日記

 野釣りを愛する方なら、釣れてる情報を入手して釣行したにもかかわらず、『昨日までは釣れてたのになー…』という経験、多かれ少なかれあるのではないでしょうか?

 『一日違えば大違い』、ちょうど今回の釣行がそれでした。もともと予定していた釣行ではあったのですが、釣友達からの事前情報によれば、『週末に降った“雨を見たかい?”あの雨の後、今年3回目?のハタキが始まり、もじりも多くみられる様になった。奥広田では、478を含む複数の尺半が出ているよ!』との事でした。

 しかし前述の様に、その期待を裏切られる事は往々にしてある事。自分を戒めながらも、半分期待して現場に到着すると、悪い予感は見事に的中。湖面はシーンとしていたのでした。情報をくれた釣友の釣り台は、奥広田にま,だありました。出来れば並んで、楽しい釣りをしたかったのですが、あきらめざるを得ません。少しでもチャンスを求めて、ポイントを巡ります。

クリックすると元のサイズで表示します

 ここに来る前に寄ったダムサイトは、レール前で大きなもじりがみられましたが、まだかなりの透明度があるとの事で、陽が昇ると難しそうです。先週からさらに増水し、満水となった山田ダム。野田原は、かかり場がないだろうと踏んで、紀ノ国に向かいました。

クリックすると元のサイズで表示します

 今回出発前、愛車に給油しようとしたところ、家の近所のGSはなんとリッター152円!『あほかー、やってられんわ!』。山田ダムの近くのGSならもっと安いかなと、和歌山で給油する事に。そこでいつもなら、風吹峠を越えた後は、根来の農道を通って近道をするのですが、今回は市街地を通る事にしました。これで、ポンポコリンと出くわす心配もありません。

 沿道のセルフに入ると、なんとリッター140円!『やったー和歌山大好きー!』と気持ちのいいスタートを切ったのですが、フィールドはこんな感じ、おまけに紀ノ国に向かう途中、『じゃじゃーん!』ポンポコリンと遭遇。せっかく、農道を回避したのに…。去年、“悪ジンクス返上”(過去日記)したとは言え、やっぱりこいつとは出会いたくないものです。
クリックすると元のサイズで表示します

 紀ノ国ワンドにやって来ました。まだ、こっちの方が良さそうです。いくつかのポイントがある中、迷いましたが結局、前回と同じ最奥に釣り座を構える事に。ただ増水して満水になったので、全く同じ所という分けには行きません。数メートル上手のちょうどポイントへの下り口真下になります。こんなゴミいっぱいの所で竿を出さなくてもよさそうなものですが、大事な事は魚がいるかいないかです。

クリックすると元のサイズで表示します

 急な傾斜で、立っているのもやっとのところで、踏ん張って草刈したり、携帯ゴミ除けを組み立てたり、釣り台をセットしたり、所要時間約1時間。やっとエサを打てる様になったのは、8時近くでした。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

 スタートは8尺、1本半弱で底が取れる所を30センチ程切ったタナ。苦労して作ったポイントに満足して、これから楽しい1日が始まるなとの期待感で、ホッとして打った第1投。ウキがなじみ切った後、1節ふっと上がったかと思った次の瞬間、まさかの消し込み。『うおっお!』今回はちゃんと竿を持っていたので(当たり前ですが、笑)すかさず合わせましたが、空振りです。

 いったい今のは何だったんでしょう?まるでキツネつままれた様です。いや、これはポンポコリンの仕業だな…とまるでおとぎ話みたいな事を考えてみるのでした。

 気を取り直してエサ打ちを再開、30分もしない内にまた強いアタリ、間髪入れずに合わせた、乗った!これはコイじゃないぞ、期待していいのかな?でも引きに品がないな。茶色い魚体が姿を現す、まあまあ大きそうだが、玉に掬われたその正体はへらぶなではなさそうだ。

 通称マブナ学名ギンブナの最大体長は、30センチ程とされている。40センチを超えているこの魚、その時点でマブナではない。かといってヘラブナでもない。いわゆる半ベラ(合いベラ)だ。

 学術的にはエラにある鰓耙(サイハ)数が、決定的に違うそうで、へらぶな[ゲンゴロウブナの飼育種(カワチブナ)]の鰓耙数は92~128に対して、半ベラ(コイ、ギンブナ、ワキンとの交雑種)のそれは60~80なのだそうだ。
 出典:1989年発行、釣りサンデー別冊:新ヘラブナのすべて から、農学博士 矢田敏晃 氏著 ヘラブナ学概論より

 だが、現場で鰓耙を数える分けにも行かず。要は見た感じの判断だ。その点で言えば、私のホームページの中のコンテンツ私の尺半上アルバムに出て来る中にもかなり怪しいヤツが混ざっている。(特に、NO’3・5・7・10・17等)しかし今さら撤回し、訂正するのもね…、少なくとも釣り上げて手にした時は、巨ベラが来たと喜んだのですから。まあ、今後文句の付け様のないヘラブナを釣って結果を残して行くしかないかなと思っています。

 気を取り直して、釣り再開。そして、またいいアタリ、今度こそぉっー!『あーん、またお前か!ハンマーでどついてコブ作ったろうか?そしたら、へらぶなに見えるやろ』。

 『このタナじゃあかんのかなー?』そう思っていると、ゴミ除け先端の左側にヘラ玉が出現!8尺では届かないので、急いで10尺に変更。タナもウキ下80センチに変更し、枠ギリギリにヘラ玉の至近距離にエサ打ちを何度も繰り返しますが、見向きもしてくれません。

 昼前に一度仮眠しようと思ったのですが、なんやかんやでタイミングを逸し、気づけばもう15時を回っています。単調なエサ打ちに睡魔が襲います。いつの間にかついウトウトとしたところ、竿が引っ張られて目が覚めました。慌てて合わせましたが時すでに遅し、一巻の終わりとなりました。

 『オレこんなんばっかりやー…もういやっ!』。

 翌日、午後から仕事の為、9時までの約3時間の釣り。竿は10尺のままで、タナは底チョイ切りにし、再挑戦。30分もしない内に、力強いいいアタリで来たのはホンマモンのマブ“銀次郎君”でありました。それも2連続。

 お前はもうえーねん
 いや、ポンポコリンの兄貴にね、“やっさん”寂しくしてるから、ちょっと遊んだってねと頼まれましてね…
 そんなんいらんて

 時間もないので、今日はこのタナで通します。すると、昨日の朝一で見たあの消し込みアタリが、今度は乗った!『うーん?あんまり引かないのに、やたら重いなー!あーああっ、でっかいカメやー』。

 今度は“かめ吉君”かい!お前もポンポコリンに頼まれたんかいな?

 そうですねん、これでヒゲの社長が来てくれたらメンツ揃いまんな!上のゴルフ場でハーフでも回りますか?

 いらんわい!オレは“ヘラ子ちゃん”とデートしたいんや!

 そりゃ無理ですわ!“ヘラ子ちゃん”は“ゲンゴロウ親分”との蜜月が終わって、くったくたですもん、今、2人共一服してはりますわ!

 何をするねん“ポンポコリン”!

 いやー“やっさん”に久し振り『あーおもろかった』言うてもらおう思いまして…

 おもろないわい!

 じゃあ、私が代わりに言ってあげましょう!

 また来たらえーやん!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする