ブログを書くパソコンを置いている2階の部屋にはわが家で唯一エアコンを設置していない。
その代わり床から天井まで開いてしまう大開口の折り戸があって、夏は折り戸を全開にして網戸で虫の侵入を防ぎつつ自然の風で涼をとることにしている。
風が弱かったり、吹かない場合は仕方ないので扇風機を回す。
パソコンの奥のベランダにはカツラのこずえが影を作ってくれているし、少しずらしたところにはゴーヤのカーテンをこしらえているから、ベランダの照り返しは相当減らせているのでこれで十分なのだ。
今年は梅雨明けして10日以上が経つが、その扇風機も押入れの奥にしまったまま出してもいない。
こんなことは初めてのことで‶今年の夏はしのぎやすいなぁ〟と1人で感心しているのである。
そもそも「まん延防止等重点措置」が出されっぱなしになっているうえ、昨日神奈川県では初めて新規感染者数が1000人を突破してしまい、同様に感染者が急増している千葉、埼玉両県とともに「緊急事態宣言」の発出を国に求めようとしている状態で、必然的に人混みには出掛けないし、自転車でパトロールに出かける以外は家にいて、この部屋でパソコンをいじったり本を読んだりして過ごすことが多い。
それでもなお扇風機にすら頼らないで済む夏なんて…
そう言えば今年はコロナと五輪のことが新聞やテレビの報道の中心で、猛暑だ酷暑だという気象の話題が語られることが極端に少ないように思う。
周囲が騒ぐことで必要以上にびくついたり気にしすぎて、かえって過剰反応を招いて被害を大きくしていたという側面もあるのではないか。
新聞やテレビが騒がず、自分の皮膚感覚だけが頼りの今夏に限って、熱中症患者のことがあまり話題に上らないのはその何よりの証拠で、暗示にかかろうにもかかりようがないと言ったところなのかもしれない。
ちょっと牽強付会に過ぎるか知らん?
台風8号の接近もあって、ここ2、3日は雲がだいぶ多い日が続いて朝晩は涼しい。
しかし「梅雨明け10日」の例え通り梅雨明け以降の晴天が続いた日々でも暑さでうだるような日は1日も無かった。
毎日南寄りの良い風が吹いていたし、夜の蒸し暑さもないから寝苦しさとも無縁で、ほぼ快適な睡眠が得られていた。
確か我地方にはまだ熱帯夜がないはずである。
アベなんちゃらが五輪招致演説で「アンダーコントロール」とともに言い放った「7、8月は日本で一番いい季節」という大ウソも、ボクにとっては「その通り」なのだが、さすがにこれはほとんどの日本人には通用しないよな…
ちなみに火を使って夕餉の支度をする妻は台所で扇風機を回し、食卓に向かう7時には雨戸を閉めてしまうので「暑い!」という妻を気遣って「強くは冷やさない」という条件でエアコン使用には目をつぶっている。
でも長時間はちょっと…というのがボクの偽らざるところなのだ。
どうするのかって? そりゃぁ2階に避難さ。
雨戸を閉めるのは隣り近所にテレビなどの音や話し声が漏れて迷惑になるのを防ぐ意味もあって、開けっ放しに出来ればよほどの悪天候ではない限りエアコンの必要もないのだが、一応都会の端っこに位置しているから仕方ない。
それはさておき‶しのぎやすい夏〟なんて真っ平御免だ。
さぁ扇風機の出番や如何に…
(見出し写真はわが家の2階ベランダの様子 右側のこずえがカツラでゴーヤカーテンに隠れた奥がパソコンの間)