青空と言うものがかくも澄み切ってどこまでも高く、太陽の光が見渡す限りの全てのものをこれほど生き生きと浮かび上がらせるものだということを、改めて再認識する日になった♪
嵐が去った後、家から見えるヤマザクラはだいぶ散ってしまったし、近所の池と森の公園に点在するヤマザクラも葉っぱばかりが目立つようになってしまった。
高台に上れば吹き荒れた風と雨がちり芥の類を洗い流したと見えて、空気が澄み切っていて視界は良好で、富士山はひとひらの布片さえ身に付けず、まるで生まれたままの赤ん坊のような姿をさらしている。
久しぶりの陽光を浴びて、身も心も浮き立つような感覚に包まれつつ、これでもう少し気温が上がり、ポカポカとした暖かな空気でボクらを包み込んでもらえないかなぁ…と贅沢なボヤキを口にしたくなる。
それくらい空気はピリッとしていて冷たさがあり、"寄らば切るぞ"と言われているようで、油断できない気配である。
今年の春はそんな日が少なくないように思う。
佐保姫様もあまり姿を見せないし、見せれば見せたで"寄らば切るぞ"では、親しくお付き合いしたい我々としては近づきがたい。
佐保姫様に置かれては「爛漫」とか「うらら」という単語をお忘れになられてしまったのでは…といささか気懸りである。
モタモタしていると出番はなくなってしまい、次に控える炎帝にその座を奪われてしまうのではないかとも危惧する。
日本人の多くは炎帝が必要以上にでしゃばるのを望んでいないし、佐保姫様との豊かで優雅な時間をもっと味わいたいと願っているのである。
佐保姫様が姿を現すと光が満ち溢れるものなのだ…
富士山の雪が以前と比べてずいぶん減って見える
近所の池と森の公園で一番寝坊助のヤマザクラが水面をなめるように咲き始めた
この森でしんがりのヤマザクラ
池面に口先をつけて水を飲んでいる♪
人の気配や鳥たちの気配が遠ざかると、池に住む冒険心に富む魚の何匹かが枝に這い上って英雄気取りで別世界を見物するのだ
多くのヤマザクラが散ってしまったが…
この森ではヤマザクラの花びらは落ちたところでスミレの花に姿を変える!
…そのために群落が出来る♪
ヤマザクラの花びらが地上に降りるとスミレの花になるという童話を、だれか書いておくれ
庭のジューンベリーが満開になった
年々開花が早まっているように感じる
愛しのバラ「空蝉」のツボミがほころんできた 今日か明日中には開きそう♪
1本の茎に2つのツボミがついたアネモネ
2本の茎がまるで1本であるかのように、細くてきれいな円筒状を成して伸びている