一昨日、地面に這いつくばりながら庭の草取りをした時に背中に感じたジリジリ焼ける太陽の感覚に、てっきり梅雨は明けたと思ったら、キショーチョーは認めなかった。
一夜明けた昨日午前4時過ぎ、ボクはベランダに出て観天望気を始める。
すると、直ぐにヒグラシのセミ時雨が始まった。鳴いているヒグラシの数が日増しに増えていることに気付く。
そして太陽が昇る東の空には梅雨時とは明らかに違う清明感を感じ、「絶対に梅雨は明けている」という思いを強くする。
それから数時間後、キショーチョーは関東地方の梅雨明けを宣言した。
去年は遅れに遅れて8月1日の梅雨明けだったから、今年の梅雨明けは上出来である。
これから約2か月間、ボクの大好きな夏が続く ♪
しかし、1年12か月の内盛夏はたった6分の1しかないのかという思いも脳裏をよぎる。
春夏秋冬…季節を4等分すれば3か月ずつの配分のはずなのに、盛夏がたった2か月しかないってのは間尺に合わない。
梅雨という邪魔者が間に挟まるのがいけないのだ。
しかも毎年、必ず日本のどこかで犠牲者を生み出していく。今年はアタミが狙われてしまった。
困ったことだ。
そしてオリンピック好きの国民は今夏、複雑な思いで梅雨明けを迎えることになってしまった。
自己利益の追求だけに汲々とする政治リーダーの偏狭な料簡のせいで、世界中のスポーツファンをシラケさせる結果につながっているということすら、いまだに理解できていないようである。
哀れな人種というほかない。
かくしてボクの大好きな夏が汚されていく。
午前10時過ぎの湘南・片瀬西浜海岸から西の方角を見ると富士山は厚い雲の中に隠れてしまっている
ちょうど海水浴場の警戒船の上あたりに見えるはずだが…
昨日の相模湾は波も無く海は静かだったのでちびっ子たちも安心して海の中に入っていける
時々こんな雲が現れては消えていく 梅雨明け直後は致し方ない
湘南海岸一帯の頭上は晴れているのだが、箱根連山の西側の東海地方にはまだ雨雲だろうか、雲の連なりが残っているように見える
振り返って江ノ島を眺める
沖には巡視船が停泊している
巡視船は夏の間中、交代で相模湾一帯の海の事故に備えて洋上待機を続ける
チラッとでも頭の端でも覗かないかと凝視してみるが、やっぱり見えない
防砂林の緑はいよいよ「青い」
砂浜だって一応は白っぽいから白砂青松ってのは嘘じゃない
再び江ノ島を振り返る
江ノ島は随分遠くなった
わが家から18km 相模川河口左岸に到着
湘南大橋越しに見える丹沢山塊に入道雲が湧きたつ
そして湘南平のテレビ中継塔のてっぺんに富士山の頭がチラッと覗く ♪
相模川の右岸に渡り、堤防の上の道を北上するとやがて湘南銀河大橋の斜張橋の下をくぐる
さらに北上し、神川橋で左岸に戻る
寒川取水堰の脇には寒川浄水場があって飲み水を取水している
東に進むと寒川神社の参道松並木が延々と続く
踏切の警報音が鳴ったので振り返ると相模線の電車が通過していった
この松林でこの夏始めてミンミンゼミの鳴き声を聞いた こいつとは9月の下旬までの付き合いとなる
本殿へのの参拝はスルーし、鼻先を横切らせてもらう
コンビニで握り飯を買い、少し走って木々がうっそうと茂るS字坂を下るとパッと目の前が開け、緑のじゅうたんが広がる
藤沢市と茅ヶ崎市の北部に広がる田園地帯
昼下がりの強烈な太陽が全身に降り注ぐが、早苗を過ぎて立派に育つ稲の香りを乗せた風が心地いい
海辺では青色に染まってきたが、ここでは緑色に染まる ♪
丹沢山塊の大山の頭がチラッと覗く
足元の畑地の脇にはこんなにたくさんのオニユリが…
里芋畑と丹沢山の峰々
丹沢山塊とそこに沸き立つ積乱雲に別れを告げて田園地帯を後にする
今朝4:09の東の空は混じりけのない清明で透明な空が広がっていた
正真正銘、これぞ夏真っ盛りの夜明けの空 ♪