けだるい朝を迎えた。
午前9時ころには晴れて梅雨の晴れ間の夏空が顔をのぞかせるという予報が出ているけれど、今のところはどんよりと曇っていて、それだけでも十分鬱陶しくて気分は晴れない。
そして腰の辺りがどぉ~んと重い。
さすがに6月も最終盤に差し掛かると、これまで半年以上に渡って目を楽しませてくれて来た疲れ知らずのパンジーの花の衰えは覆うべくもなく、ここ数日で一気に花が小さくなってきた。
病害虫にやられることもなく、健康優良児そのままに元気そのものだっただけに、その衰えようは胸が痛むほどで、先一昨日、ご苦労さんと心からいたわりつつ、役目を終わらせてあげたのだ。
そして一昨日はパンジーを植えていたプランターを含めて2階ベランダのプランターの大移動を敢行し、ゴーヤカーテンを作るためのネット張りをして下準備をしたのだった。
脚立に上って雨どいの取り付け金具に縛り付けて固定する作業は楽なようで、バランスを取りながらするものだから腰に来る。
かつてイングリッシュガーデンの大アーチのせん定を手伝っていたころは、暮れの寒風吹きすさぶころに長時間行うので決まって腰を痛めたものだった。
所謂ぎっくり腰で寝込んでしまったこともあるくらい、脚立の上での作業は鬼門と言えば鬼門である。
そして昨日は花壇の雑草が「いいかげんにしたらどうだ」というくらい、我が物顔をし始めてきたので、この鎮圧に取り掛かった。
庭に出て作業を始めた時は薄曇りで何ともなかったのだが、作業を始めて間もなく青空が広がり、背中に真夏の太陽がギラギラと照り付けてくる。
つるバラなどに取り残していた花柄を積んだり、あまり見苦しく伸びてしまった枝を軽くせん定したりもしたので、汗だくの2時間はあっという間に過ぎ、もうこれ以上やると腰がゼネストに入りかねないという寸前でやめておいたのだ。
朝のだるさは、つまりわが腰が駄々をこねていることに他ならず、少しはなだめないと癇癪でも起こされたら面倒なので2、3日大人しくしておこうと思う。
そして昨日の庭では思いがけない出会いがあったのだ…
草取りの最中に姿を見せたのはこのテントウムシ
ネットで調べたら「ヒメカメノコテントウ」 ボクにとっては初めての出会いで、黒い身体に黄色の模様のある珍しいテントウムシだなぁと思ったら、ネットの説明は「黄色の体に黒い模様のある…」と真逆のことが書かれていた
見る角度の問題というより、そもそも黄色のテントウムシが黒ペンキを使って模様を描いた姿ってことらしい
顔だって頭だって真っ黒なんだから黒のテントウムシが黄色のペンキ…だろうに
写真には撮れなかったが、体長30cmくらいの蛇の子どもも見かけた
始めチラッと見えたのが尻尾だったので、トカゲかと思ったら胴体がチラッと見えてそのままアジサイの下の雑草の中に姿を消してしまった
正直言うと仲良くしたいとは思わないので、このまま居つかれて成長されると面倒だなぁと、いささか心配である
まぁ、昔の家では青大将が屋根裏などに住みついてネズミをせっせと退治してくれていたらしいけれど、わが家でとなると別問題 はっきり言って迷惑 !
そして見出し写真は庭のど真ん中にあるカツラの木の茂みの中の鳥の巣
最初、妻が見つけて「ハチの巣があるから取ってよ」と言ってきたので覗いてみると巣からビニールひものようなものが垂れている
ハチが巣作りにビニ紐を使うなんて聞いたことも無しい、「ん ? 」と思いつつ夕方で辺りは薄暗くなりかけていてこずえの中は暗くてよく見えなかったのだが、どうも鳥の巣らしい
写真に撮ったらビニ紐がたくさん使われていることが垣間見て取れ、鳥の世界も新建材ブームなのかと呆れている
ビニ紐の巣じゃ風情も無いので撤去の方針だが、もっと明るい光の下で良く確かめつつやろうと思う