午前4時。
昨夜、満月のように輝いていた小望月がまだ西の水平線近くに残ってやしないか…と西の空を探す。
しかし低い山並みに阻まれてか、月の姿は既に地平線の彼方に消えたらしい。
先日の句会に「昇る日や西の月追う夏の海」という与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」を意識した句を提出したが、太陽と月の双方が同じ空に同時に浮かぶという、滅多にないチャンスは過ぎてしまったようだ。
しかし、東の空の山際のすぐ上で、ひときわ存在感を主張して明るく光り輝いている星がある。
明けの明星の金星。その金星の右上、南東の空には冬の主役の大きなオリオン座が現れて、これまた天空を支配する勢いで存在感を主張している。
そして少し北に寄った天頂付近には逆W型のカシオペアが。
その後、澄み切った空にわずかにかかっていた雲が茜色に染まったかと思うと、みるみる明るさを増してゆき、空全体がピンクと水色に染まっていくのをうっとりと眺める♪
今日もまた暑くなりそうだ。
昨日、とりあえず正月に間に合わせようと、パンジーとビオラの種蒔きの準備をはじめ、ピートバンに水を張って給水させる寸前まで行ったのだが、結局、断念した。
これまで30年以上、パンジーの種蒔きは終戦記念日頃と決めて、実行してきた。
今年は猛暑ゆえ、いくらなんでももう少し様子を見よう、せめて下旬までと、この時期まで待ってみた。
そもそも真夏のパンジーの種蒔きは難しいとされるが、それなりの管理をしさえすれば問題なく発芽・育苗するのであって、これまでの平均発芽率は85%はくだらないと自負している。
それが……
今年に限っては、急に自信を失くしてしまった。
こんな暑さで果たしてこれまでのように発芽してくれるかどうか…
有ろうことか、ひるんだのである。
何も正月に間に合わなくったって別にどうということもないだろうし、第一、春の花壇に間に合えば済むのだから、下手なリスクを背負い込むことはない…
こんなことは初めてだが、一時退却もありうべし。9月も半ばに入れば日中の気温も少しは鎮まるだろう。
そう考えるに至ったのだ。
とにかく、発芽さえしてくれたら後はこっちのものだ。
芽が出なければ話にならないのだから…
ボクもオトナになったものだ♪
4:34の東の空 晩夏のこの時期、4時半になってもまだ暗いんだから…
右端の山の稜線上に輝いているのが宵の明星
明星チャルメラ…
4:59 一瞬の輝き(下のビルの上を横一直線に伸びる雲はもう少し明るく鮮やかな金色に輝いていたのだがiphoneの解像度ではこの程度にしか写らないのが残念)
5:01 北の空