9月中旬に上陸した18号ではわが家のナンキンハゼの枝が何本か折れる被害が出たが、今回の台風は超の付く大型の割には大人しく通って行ったのが何よりである。
わが家で目に見える被害と言えば2階のベランダに置いてあった鉢植えのバラがひっくり返された程度だったが、どうも一部に塩害が出てしまったようだ。
海沿いの町に住んでいるのだからある程度は仕方ないのだが、実際にくたっとしてしまった植物を見ると気分は凹むものである。
10年近く前にやはり台風の影響で海から巻き上がった塩水が街を屏風のように取り囲んでいる山の斜面に吹き付けたものだから、葉の厚い照葉樹や葉の面積の小さい針葉樹などには大した被害は出なかったが、落葉広葉樹の葉は軒並み汚らしい茶色に変色して大いに美観を損ねたものである。
今回は強風が吹きつけた時間が短かったためか、それほどひどい被害ではないものの柔らかめの葉が少々傷んだ。
わが家では友人をまねてプランター栽培している野菜の葉物を時々朝食用に摘んでサラダにして食べているのだが、ルッコラやレタス、サラダ菜といったところがしおれかけてしまった。
こういうのを青菜に塩というのだが、塩もみ野菜など望んでいないから迷惑な話である。
第一減塩中の身である。
一端塩を浴びてしまったものは水で洗い流しても塩分が植物内部に取り込まれてしまっていては手遅れで、復活は難しい。
ただ、今回はそこまでひどくはないようで、塩気を感じた程度なのかもしれない。
それでもくたっとするのは、強風に翻弄され続けたせいもあって、双方のダブルパンチによるものではないかと思っている。
哀れなのはインパチェンスでもともと水分が多くて柔らかな植物だが、風と塩気にやられちまったようで、枝も葉もうなだれたままである。
葉がしっかりしているはずのバラも一部の株は風当たりも関係しているのだろうか、一部の柔らかな葉がくたっとしかけている。
葉の葉脈が浮き出たようになっているものもあって、バラに関してもちょっと気がかりなところが出ている。
塩を巻き上げ吹き付けるなら、同時に強い雨も降らしてほしいものだ。そうすれば葉に附着しかけた塩気も洗い流せるはずだ。ぜひセットでお願いしたい。
いずれにしても猫の額の内のことであって、土台大したことではない。
別に吹き荒れた嵐の方がわれわれの今後の暮らしや生き方に直結してくる恐れがあるだけに予断を許さないのだ。
関心を向けるとすればそっちである。
台風一過の片瀬西浜海岸では詩人になった画面手前のカラスが「空が高くて青いなぁ~」と感動し
波打ち際にまで進み出て「海も青いなぁ~」と海に恋心を抱き
波と戯れつつ富士山にかかった雲を取り払おうと羽であおぎ始める
何だよ、昨日の青空はどこへ行ってしまった?=2017.10.24 am5:28
雲はどいてくれるのかな=am5:56
最新の画像もっと見る
最近の「随筆」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事