梅雨明けして3日目、ようやく真夏らしい空が広がった。
空は青く澄み渡り、南寄りの2mぐらいの風が絶えず吹いてきていて、何かの陰に身を寄せさえすれば、とてもさわやかに過ごすことができる ♪
わが家の2階ベランダにはカツラの大きな枝葉がたっぷり届いて、おあつらえ向きの日陰を作ってくれていて、ゴーヤのカーテンともども、とても居心地のよい空間を提供してくれている。
4、5年前にあまりにも大きくなりすぎて他の植物に日が当たらなくなってしまったナンキンハゼを断腸の思いで根元から切ったが、このナンキンハゼはアブラゼミやニイニイゼミのコロニーの様相を呈していて、幹と言わず枝と言わずつねに30~40匹ものセミが取り付いて一斉に鳴くさまは実に壮観で、現役時代は休みの日などにはこのナンキンハゼの木陰の下に椅子を持ち出して新聞や本を読むのが好きだった。
セミについては幼虫で7年間地中で暮らし、成虫になって地上に現れると1週間程度しか生きていないということを小学校で習ったような気がするが、それ以上のことは知らない。
従って好む木があるのかどうかも知らないが、ナンキンハゼはどうやらお気に入りだったが、片やカツラの木はお気に召さないようである。
2階のベランダを覆うまでに育っているのに、このカツラの木で鳴くセミはごくたまに1、2匹しか現れないのが寂しく、物足りない。
セミというのは盛夏の演出者のひとりであって、欠かすことのできない存在だということがこの一事を持っても知れるのである。
考えてみればセミの鳴かない夏があるとしたら、それは随分と不気味だろうと思う。
周囲の山で毎朝決まって4時14分ごろに始まるヒグラシのセミ時雨は20分そこそこで終わる。
するとしばらく沈黙の時間が続き、やがて太陽が顔を見せるころニイニイゼミやアブラゼミが鳴き始める。
しかし、残念ながらわが家の庭ではカツラ以外にもヤマボウシやハナミズキなどの木が数本、大きく育っているが、これらもお気に召さないようである。
‶お気に召さない〟っていう言葉は、セミに限っては‶お木に召さない〟ってことのようである ♪
真っ青に透き通る夏空と群青色の海 ♪
2年続けて海開きが見送られた鎌倉・由比ガ浜海岸は海の家がないせいもあって広々している
日曜日だとさすがに人影が目立つ
右端に見える稲村ケ崎まで移動しよう
稲村ケ崎からの海と空も「夏色」
昨日の富士山は麓から6合目あたりまで雲に覆われていたがだいぶくっきりとした姿を見せてくれた
頂上直下に一条の雪渓のような白い筋が見える
さらに片瀬西浜に移動 こちらは2年ぶりに海開きが行われ、海の家が立ち並んでいる
まだ午前10時ころだが、そこそこに海水浴客がいて、だいぶ真夏の浜辺らしくなってきた
海の家が途切れるあたりにはテントの花が咲く
さらに西に進んだ辻堂海岸までくると人の姿はまばらになり白砂青松の広々とした浜辺が続く
戻って江ノ島へ 左からくる波と右側からくる波がぶつかって海の真ん中で白いしぶきを上げるという奇異な光景が生まれる
この下に砂州があり、上げ潮になるとこういう現象が現れるが、静かな海面でここだけに白波が立つというのは目を引くものがある
国道134号から江ノ島島内に向かう江ノ島大橋は路線バスとタクシー、五輪関係車両以外通行止め
ただし江ノ島に渡るヒトと自転車はおとがめなしで通行フリー
ここは普段から観光道路で休みの日には大渋滞が起こるが、昨日も午前中だというのにここに通じる周辺道路では午前中から大渋滞が起きていた
島内のヨットハーバーに近づくと道路が遮断されている
万国旗がはためくわけでもなく、軍事施設の入り口みたいで華やかさとは一切無縁なのがヨット競技拠点の姿である
まぁ、各国選手のピチピチの若い肉体が闊歩するようになればいくらか雰囲気も違ってくるんだろうが…