平方録

面目躍如 若君らしいや

幼稚園年少組の孫息子の運動会を見に行く。

園庭が狭いので近くの小学校の校庭を拝借しての開催。
普段1年生から6年生までの子どもたちが元気いっぱいに遊びまわる残像を通して眺める第一印象は園児たちの小粒なこと!
何だ、幼稚園児ってこんなに小っちゃかったっけ…と呆れるほど寸詰まって見える。

若君は2月の早生まれに加えて、少し早めに母親のお腹から出てきてしまったせいで、同年代の子どもと比べても明らかに小柄である。
小さなアリを見ても指でつかむどころか、しり込みするくらいに臆病で、自分の名前についている太郎を取って「子」をつけて「〇子ちゃん」と自称するほどなのだ。
身体がグニャグニャと柔らかいのが取り柄と言えば取り柄だが、性格は穏やかで優しく、一体全体これで男としてやっていけるのかどうか、いささか心配にもなって来るが、何せまだ3歳。
何事もこれからだとは思うが「三つ子の魂百までも」ということわざがあるくらいだから、心配すればキリがない。

そういう若君が同年代の子どもたちに混じってどんな立ち居振る舞いを見せるのか、運動会の場でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、〝祖父の慈眼〟は保ちつつ、気分は野次馬である。
3種目ぐらいに登場したようだが、しっかり見届けたのは徒競走のみ。
号砲だと腰を抜かす子がいるんだろうか、笛が優しくピーとなるのがスタートの合図で、若君が走りだしたのは先頭の子がだいぶ走ってから。
みんなが走り出してしまった後に辺りを見回してゆっくりと走り出す鷹揚さである。
最後まで走り切るのかどうか心配したが、どうやら走り切ったところを見ると、集団生活の中での自分の役割なりをちゃんと自覚するところまでは来ているということらしい。

のんびり、おっとりも立派な個性である。
これから次第に成長の速度を加速させていくことだろう。



先頭の子から10馬身以上も離されてようやくスタートを切った若君


年長組は組体操を披露。ここまでして幼稚園児に集団での規律と服従を教え込むのが相応しいのかどうか…。ボクは首を傾げますナ


3重のピラミッドまで。こんなことして身体への悪影響はないんだろうか


午前の分が終わると応援にやってきた親兄弟、祖父母たちと校庭で昼ごはん。たかが幼稚園の運動会に、こんなに大勢が…


わが町に比べてはるかに財政力が豊かな隣町の公立小学校の校舎。しかしこの耐震補強の筋交いだらけなのにはびっくりした。
強烈な地震がやってきたとき、筋交いだけは残っても校舎は崩れ落ちてしまうんじゃないかと思えるほどに老朽化しているの
が気になる。この町は去年、市庁舎を建て直したばかり。そのことをどうのこうのと文句を言うつもりはないが、こんな校舎
を放置しておいてよくやるネ、というのがボクの本音。ボクの知る県知事は苦しい県財政の中にありながら、阪神淡路大震災
後の喫緊の課題として、何をさておいても県立の学校の耐震強化工事と建て替え工事に予算を割いていた。
若君も多分この小学校に上がることになるのだが、ボクは愕然としている
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