平方録

北海道紀行 その3

旭川の朝は霜は降りなかったようだが、空気はキリリとしまっていた。地元コンビニチェーンのサンドイッチとおにぎりの朝食。おにぎりはまだ暖かくて具沢山。レンタカーを借りて午前8時に出発。美瑛町周辺の広大な風景を眺めに行く。

さすがに道路は見事に一直線。交通量も極めて少ない。ハンドルを持つ友人は「速度を50キロに保って走るのは苦行だ。150~160キロなんてすぐに出る」と聞き捨てならぬことを口走る。「まあまあ」となだめ、安全運転。

市街地を抜けるとすぐに視界が開ける。水田の稲は刈り取られ、タマネギ畑では掘り起こされたタマネギが干されていて、長い冬を迎える準備が進んでいる。

「青い池」は偶然生まれた人工のものだが、人気スポットになっている。噴火の降灰による泥流被害から町を守るために造った堰堤が池誕生の理由だとか。近くの十勝岳の噴火からまだ何年も経っていない。北海道は火山だらけ。

一望千里とはああいう景色を言うんでしょうナ。
なだらかな丘が果てしなく広がり、パッチワークになったところどころに三角屋根が見える。似合っているんですナ、溶け込んでいるんですナ、三角屋根が。
かっては原生林に覆われていた。人がノコギリと斧とツルハシで切り開いていったことを思うと、こちらの立場の何とお気楽なことか。

彼方の山々は頂上こそ雲に隠れていたが、たまに真っ白な雪が積もっているのが垣間見える。展望台にいたら、手がかじかんでしまうわけである。冬は鼻先まで来ているようだ。

全国に名を馳せているだけのことはある。旭山動物園。
特段珍しい動物が飼育されているわけでもないのに、全国から来場者を集めるのは「見せ方」がとてもユニークだから。
シロクマがウロウロ運動する場所に透明な覗き窓を設置して、極間近で見られるようにしている。
アザラシの水槽には見物スペースを上下に貫く透明なトンネルがあり、ここをアザラシが通過するたびに見物客は大喜びする。などなど...
天地左右から動物の生態を見てもらおうという見事な工夫。だから飽きない。大人も楽しい。たまにオシッコが飛んでくることがあるらしいが、それも楽しそう。ノーベル賞ものじゃないの。

自然なままに植物を咲かせて人気の上野ファームは趣味と実益を兼ねて訪問。冬間近なので、さすがに花は少なかったが片鱗は伺えた。寒暖の差が大きいところだから花の発色がきれいなことに加えて、植え方に工夫があるのだろう。互いの花が引き立つようにされているのが印象的な庭でした。
ここの上野砂由紀さんには横浜イングリッシュガーデンまで来ていただいて、お客さんに話をしてもらったことがある。さすが、な庭でした。

札幌の夜はサッポロビール園で出来たての生ビールとジンギスカン焼。しかも飲み放題食べ放題。鱈腹飲み、鱈腹食べました。


美瑛町近くのタマネギ畑


美瑛町の「青い池」。昭和の終わりころ十勝岳が噴火し、泥流を食い止めるためにコンクリート製の堰堤を整備したところに水がたまり、水に含まれるアルミニウムが反応して青い色を発色している、という


美瑛町の北西の丘展望台から


北西の丘展望台周辺のミニヒマワリが見頃を迎えていた


あのスカイラインの広告は忘れられない。ポプラは1923年に植えられた。


花がまだ残っていた


ぜぶらの丘のドライブインで食べたジャガイモカレー。ジャガイモがとても美味しかった


有名な動物園


午後1時の気温13.0度










旭川の上野ファーム







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