こんな細い道を通り…
こんなところを潜り抜けると…
こんな場所に出た ♪
風が弱かったのも幸いしたんだと思う
陽が高くなるにつれ 予報通り気温がぐんぐん上昇していっているのが良く分かった
散歩に出たのは午前11時ころ
歩き始めて数分も立つと羽織っていた薄いダウンのジャケットが邪魔になるくらい
久しぶりに汗をかき チャックを全開にして歩かないと耐えられないくらいで ついには途中で着ていられなくなってしまった
最高気温が出やすい午後2時のわが家の気温は2階のパソコンを置いてある部屋で20℃にもなった
床から天井の高さまでのガラスの折り戸を全開にして 外と直につながっている状態の室内温度だから 外気温も同じように20度に達していたんだと思う
大歓迎だね ♪
ここは以前にも書いた桃源郷のような場所なのだが、ここに至るには細い獣道のような道をたどるしかないため 多くの人がその存在に気付かないままポツンと取り残されたように存在している
バブル期と言わず 今でも地主の元には宅地開発業者が日参していることだろうが ガンとして跳ねのけて守り通してくれているお陰で今日に至っているのだろうと想像している
ボクがこの地に越してきて40年が過ぎ その直後にここを見つけたのだが 茂みをかき分けて獣道を進むような気分で歩いていて突如目の前に広々と広がる畑とおとぎ話のように花が咲きこぼれる光景に出くわした時は本当にびっくりした
大袈裟ではなくて ひょっとして何かの加減でどこかにタイムスリップでもしてしまったのではないかと思ったくらいだ
ここ2、3年はサクラの時期には訪れていたもののウメの季節には足を運んでいなかったので ウメの盛りに出会えてうれしい
この場所は北側に屏風を立てたような広い竹藪を背負っていることもあって格段に暖かな場所である
ウメの開花も早いのだ
広々とした畑地の西の外れの土手の斜面にはソメイヨシノが畑地全体を見守るように立っている
このソメイヨシノが満開になるころは ウメの時期と違って気温は日常的に20℃前後になっているだろうから心は軽く 何より薄着で出歩けるのがまたウキウキ気分を盛り上げるようで格別である
そのころには足元の草むらでは様々な野の花が咲き出しているし 人は少ないしで 桃源郷はその真価をさらに高めることだろう
そしてウグイスは黒々と広がる畑の隅々にまで美声を届けようと うるさいくらいに鳴き競うのだ ♪
桃源郷を後に脱いだダウンジャケットを手に持ちながら散歩を続け 富士山が望める場所に来た
写真に写っている枝はソメイヨシノのものだが こちらのツボミはまだ固い…
気温の上昇に伴って遠くの景色は霞がかかったよう まさに春の景色
江ノ島の背後に横たわる伊豆半島の水平線近くは完全に霞んでしまっていた