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平方録

NHkの天気予報が当たらない理由

NHKを「犬HK」と表記するブロガーさんがいて、これは常々大いに賛同しているのだが、真似になってしまうので使わないが、気持ちは同じである。

何がどう「犬」なのか…

それはアベなんちゃら政権の下で強まったメディア規制、特に電波行政に対する締め付けであり、特に電波行政を司る総務相を通して免許取り消しなどをちらつかせて民放を震え上がらせ、NHKに対しては予算の国会承認や会長人事を通して軍門に下らせてきたと言っていい。

まぁ、だらしないのは「犬HK」も民放も一緒だが、首根っこを押さえられるとすっかり大人しくなり、唯々諾々状態になってしまった。

これらの締め付けの根っこにあるものは「政権に批判的な言論の排除」に他ならない。

政権批判はもちろん、総理批判なんぞもっての外、さらには総理の人気取り政策については必ず電波に乗せろという暗黙の圧力までかかった。

最初は「犬HK」が際立っていて、アベなんちゃらお気に入りの女性の官邸キャップの場合は節目の政策発表ごとに顔を出し、その「ヨイショ」ぶりは滑稽なほどだった。

それがいつの間にか民放にも波及し、チャンネル順に「犬テレ」「犬BS」「犬朝」などに堕して行くのである。

情けないことに最初こそ渋々と従う面従腹背だったと思うのだが、近ごろは自ら尻尾を振って政権にすり寄り、ゴロンと横たわって腹を見せる有り様で、「犬HK」に至っては喉まで鳴らして身悶えまでしてみせる。

近年はそれが新聞にも少なからず影響を及ぼし、新聞の政治記事のへっぴり腰さと言ったら滑稽なほどである。

「無冠の帝王」とか「第四の権力」とか言われ、「悪いものは悪い」と真正面から正々堂々切り込んで国民はもちろん、権力側からも一定の評価と信頼を得て来たことがウソのようでもあり、誠に嘆かわしい限りだ。

新聞が信頼されなくなっているという世論調査結果を目にするたびに、この国は民主主義国家ではなく、専制主義国家と何ら違わないではないかという思いが強くなるばかりで、ゾッとさせられる。

最近では防衛費の大幅増額、専守防衛の防衛政策から180度方針を変更する敵基地攻撃能力保持、国民の間に根強い懸念のある原発再稼働と新増設、少し前では憲法が禁じる集団的自衛権行使容認の決定…などが国会審議を経ず、閣議決定一つで決まるなんてことは議会制民主主義の国では有り得ないことである。

それに対して新聞もテレビも現象面としては伝えるものの、それが如何に暴挙であるかなどと声高に批判することも無くなった。

稀に批判を見かけないではないが散発的なものでしかなく、腰の据わった批判とは程遠いへっぴり腰なものでしかない。それでは政権に響くわけがないし、ましてや国民には届かない。

まるで、見て見ぬふり、あるいは臭い物に蓋をする如く……

 

……いやっ、今朝は最初からこんなことを書こうと思っていたわけではない。

「犬HK」と書いた途端、こっちの方に指が勝手に動き出し、キーボードを叩き始めたっていう方が正しい。

書こうと思ったのは「犬HK」の天気予報が外れっぱなしで、まったく信用ならないってこと。

朝から晴れマークが並んでいるのに1日中厚い雲で覆われたり、曇りマークに傘マークまで付いている日が朝からピーカンだったり…

それも、忘れたころに外れるのではなく、年がら年中外れている。

今朝だって、昨夜の「犬HK」の予報は朝から晴れマークが並んでいたのに、起きてみればどんよりと雲が低く垂れこめている。

このような感想を持つのは「犬HK」嫌いのボクだけかと思ったら、東北在住の友人も同意見だという。

関東のボクとは別の天気予報を見ているのだが、そこでも同様の感想を抱くとすれば、これはどういうことだ?

そうかっ!天気担当の元締めの職員に骨のあるヤツがいて「私どもの放送は信用しない方が身の為ですよ」と、あえて反面教師で示唆してくれているのかしらん。

まさかっ…そんな…

 

写真は円覚寺のツバキ  

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