ロミレー保泉のメガビタミン

『不登校』・『引きこもり』 解決策は、
常識アタマで考えない
型破りの『秘策』だから効くんです!
 

不登校の学校からの視点

2009-12-30 12:07:27 | 久保田の『人間力』
私の二男が不登校になったのは、小学校3年生でした。クラスの担任が変わり、給食を残さず食べるように指導されたり、ハキハキしゃべるように指導されたりするようになりました。二男は好き嫌いが激しく、家族以外の他人とはまったくしゃべることができませんでした。そんな二男が、学校に行くことにプレッシャーに感じるようになったのは事実です。だからと言って、私はその先生を責めるつもりはありませんし、正しい指導だと思っています。しかし、良かれと思って行った指導方法が、子どもたちにプレッシャーを与えているケースも多いのです。
先生方の中には、指導技術が未熟の方もいらっしゃいます。これは、若い教師で経験不足からおこる場合もあります。しかし、未熟な親と同じで、いつまでも未熟な教師も存在してしまいます。
テレビでいじめが原因で自殺した子どもの担任が、「いじめがあったことをちっとも知りませんでした」という言葉が報道されます。このようなニュースを見るたびに、「もしこれが我が子だったら」と、実に腹立たしく思うことがあります。
不登校の原因がいじめであるならば、教師は早く気付くべきでしょう。自殺まで追い込まれる子どもたちは、親に心配をかけたくないという気持ちから、親には相談できずに苦しんでしまう優しい子たちが多いそうです。そうだとすれば、尚更、学校の現場にいる教師に気付いてもらわない限りは、家庭では対応できない問題です。
 
また、不登校になる子どもたちは、繊細な神経の持ち主たちです。その子たちに無神経な大人たちが、「どうして学校に行けないの?」、「なぜ、給食が全部食べられないの?」と問いつめたとしたらどうでしょか。自分でも分からない子たちをより苦しめ、追い詰めてしまうことになります。
もし、家庭内で学校に行きたがらない兆候が出始めたら、まず担任と相談するのがよいでしょう。その担任では、埒が明らかないと思われたなら、学年主任や校長先生に相談されるといいでしょう。ただし、クレームという認識ではなく、必ず相談という謙虚な態度で臨んでください。
最近、耳にする「モンスターペアレント」とは思われないようにしてください。モンスターペアレントとは、苦情や要求の持ち込み方も尋常でない親のことです。学校に出向いて担任を恫喝して、教師に土下座を要求したり、慰謝料を求めたりするのは、尋常ではありません。
これでは、苦情や要望に対応する過程で、精神的に追い込んでしまうだけで、何の解決にもなりません。このような人は、未熟な親の前に、未熟な大人たちなのです。
いずれにしても、まず困っている子どものためにという視点から考えなければ、早期解決が無理になるばかりか、より問題はこじれます。
たとえ、多少学校側に問題があったとしても、こちら側が謙虚に臨めば、解決の道も一緒に考えてくれます。
うちの家内は、逆に遠慮をしてしまい、あまり学校に相談しませんでした。しかし、二男の不登校が長期化すると感じたときに、何度も学校に足を運び、先生方と相談しました。そのおかげで、普通に登校することはできませんでしたが、給食を食べに行ったり、運動会を見学したりはできるようになりました。また、別室一人で学習することで、少しでも勉強について行こうという姿勢は見せました。そんな学校の協力体制が大切です。どんな形にせよ、学校とは繋がりを持っておくべきです。
親と教師が責任転嫁し合い、双方が対立するのではなく、子どもを両親と学校の両方で支え合ったら、きっと早期解決は可能です。

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