ハートフルカフェ

誰もが主役になれるユニバーサル社会を身近なことから考えてみたいと思います。

横浜市営交通の観光周遊バス「あかいくつ」

2011年05月14日 | ユニバーサルデザイン

浜の桜木町から、みなとみらい、赤レンガ倉庫、大桟橋、元町を8の字に周遊する横浜市営交通のバス「あかいくつ」。運賃も100円とリーズナブル。横浜に行ったときに大桟橋から赤レンガ倉庫まで利用しました。ルートをご存知の方からは「なんて遠回りをしているの!」なんてあきれられてしまうかもしれませんが、せっかくなので、あかいくつ号に乗ってみたかったのです。お休みの日で、急いでいるわけではありませんでした。ちょっと足も痛くなってきた頃だったので、車窓からの風景を楽しもうと思いました。

桜木町駅前で停車して、運転士さんが交代しました。連休最終日ということもあり、横浜はすごい人出でした。運転士さんは「道路が混雑しているので、時間に余裕をみてください。歩けば10分くらいでもこのバスに乗ると35分以上かかります」と何度も何度もアナウンスしています。

8の字の一方向というルートなので、行き先によっては遠回りになることも説明していました。きっと、ルートを確認せずに遠回りに文句をいう人や、時間がかかることに対して苦情をいう人がいるのでしょう。何でも人のせいにしたり、文句をいうのはやめたいですね。

さらに運転士さんは、運転中の転倒事故をとても心配して何度も何度も繰り返し、「走行中は危険ですので、しっかりつかまってください。小さなお子さんは1人で立たせないでください」と繰り返していました。転倒して、病院に運ばれる人はきまって「まさか、自分が…」というそうです。バスの転倒事故が多いのでしょうか。運転士さんは、停留所で乗った人がバーにつかまるまで発車しないで待っていました。

小さな子どものいる人や年配の人が多く利用するバス。走行中の転倒事故を防ぎ、利用者の安全を守ることに注力していた運転士さんの気持ちが伝わってきました。高齢社会で、高齢の人の割合が増えてきているので、いろいろな場面で転倒防止への配慮が必要になっています。



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3.11宮古湾の風景

2011年05月10日 | 日記

ゴールデンウィークの最終日、横浜・元町のギャラリー・オオノで開催されていた飛山秀司さんの個展におじゃましました。飛山さんはデザインの仕事をしながら、全国を旅して水彩画を描いています。

鉛筆と水彩絵具で描かれた風景画を見ていると自然と心が穏やかになります。作者のやさしく穏やかな心が絵にも現れているからでしょう。

 

飛山さんは昔の同僚ですが、数年前に「一度きりの人生、生きているうちに好きなことをしたい!」と会社を辞めて、絵を描く旅に出ました。今は定住していますが、旅人の心は健在のようで、3月11日は岩手県宮古市の海岸で絵を描いている時に地震に遭遇。急いで高台に逃げて、近くの避難所に5日間ほどお世話になったそうです。バスや電車を使って日本海側を抜けて帰宅し、個展の準備をしたのでしょう。トビちゃんのブログには3月11日の宮古湾の風景が描かれています。

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カレーを食べて被災地の支援をしよう!

2011年05月09日 | 日記

日本財団笹川会長のブログに「カレーを食べて支援をしよう!」という記事を見つけました!カレー好きの私にはたまらない情報です。
5月15日限定で、アピシウスシェ・イノレカンマキシム・ド・パリの4店で「震災支援チャリティーカレー」のイベントが実施されるそうです。

いつもは行けな高級レストラン。5月15日だけは、ドレスコートも年齢制限もなく(いつもは小さい子どもは入れない)、東北の食材を使ったオリジナルカレーが1,000円でいただけるそう。

きっと大行列になることでしょう。

カレーの代金と募金箱に集まったお金は、全額、日本財団を通じて震災復興に役立てられるそうです。

会場は「アピシウス」、「シェ・イノ」、「レカン」の3店舗。
*マキシム・ド・パリでのカレーは、「アピシウス」で提供。

【第1回 震災支援チャリティーカレー】
日時:2011 年5月15日(日) 11:00~ (なくなり次第終了)
会場:アピシウス、シェ・イノ 、レカン
料金:1,000円(税・サービス料込)
メニュー:各店オリジナルカレー 1~2 種類・
数量:全店で合計2,000食
その他:ドレスコード・年齢制限 ナシ。(5/15 限定)

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ダイバージョナルセラピー

2011年05月07日 | ユニバーサルデザイン

JFMAユニバーサルデザイン研究部会の例会でお話いただいた芹澤隆子さんはNPO法人日本ダイバージョナルセラピー協会の理事長をされている方です。長年、福祉関係の取材・編集のお仕事をされ、会社も経営されています。オーストラリアでは、「老いるとは楽しむことであって、耐えることではない」という考え方が定着しているそう。そして「老いることを楽しむ」ために手助けをするのがイバージョナルセラピーだそうです。芹澤さんは取材活動を通して、ダイバージョナルセラピーのすばらしさに魅せられ、日本でNPOを設立され、大バージョなるセラピーを紹介されるとともに人材育成のための研修を開催されています。

 

オーストラリアの高齢者施設では、住宅のような雰囲気づくりが重視されるそうです。 

インテリアは家庭と同じようなカーテンや家具が使われています。キャスター付きのアームチェアのようなものがあり、リビングや居室でくつろいだり、室内を移動することもでき、とても便利だと思いました。ただ日本の住宅には少し大きいかもしれません。


最近では日本の高齢者福祉施設でもユニットケアが行われ、住宅らしいしつらえが意識されるようになってきました。家庭用のカーテンや家具が採用されたり、障子や障子をイメージした間仕切りなども増えています。でも、まだまだ病院のような何となく殺風景な空間も多いように思います。逆に幼稚園や保育園のようにカラフルな色を必要以上に使っている施設も見受けられます。

 芹澤さんのお話では、人に寄り添い、働きかけることで認知症の進行を遅らせることができるという研究結果も出ているそうです。以前、特別養護老人ホームを訪問した時の感想を書きましたが、まさに入居者の人たちは、コミュニケーションを求めているのです。人と人のふれあいが刺激になり、楽しさや喜びが生まれるのでしょう。いくつになっても自分らしく充実した人生を送ることはすべての人の願いです。

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ダストレスeyeチョーク

2011年05月02日 | ユニバーサルデザイン

久しぶりの更新です。今日は5月2日。
GWの真っ只中ですが、平日なので公立の学校は通常通りだったのではないでしょうか。
学校といえば、黒板にチョークが思い出されます。
ピンクのチョークは見えにくかったですよね。
最近では、カラーユニバーサルデザインで開発されたチョークがあるのをご存知ですか?
このチョークは、障がいのある人たちの雇用を進めている日本理化学工業が開発したものです。

会長の大山さんのすばらしい言葉を紹介したいと思います。

(以下引用)
心に響いたのは禅のお坊さんの言葉でした。私は重度の知的障がい者は施設で保護されていれば、一生楽に暮らせるのに、仕事でいろいろ注意されても、施設に帰りたがらないのを不思議に思って、「なぜかわからないのですが」と尋ねたとき、お坊さんは、一瞬考えると思っていたところ、即座に「当たり前ですよ」と云われました。「大山さんはほどほどに物やお金があるでしょう。それで幸せと思っていますか。究極の幸せは4つです。ひとつ目は「人に愛されること」、ふたつ目は「人に褒められること」、3つ目は「人の役に立つこと」、4つ目は「人に必要とされること」です。愛はともかく、あとの3つは仕事で得られることですよ」と。企業は人間みんなが求める究極の幸せを与える場だったのです。企業の大きな使命を教えてもらいました。

カラーユニバーサルデザインのチョークをJDNのユニバーサルデザイン進行形で紹介しました。ぜひご覧ください。



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