ハートフルカフェ

誰もが主役になれるユニバーサル社会を身近なことから考えてみたいと思います。

元気がもらえる商店街-亀戸香取勝運商店街

2011年05月30日 | まちづくり、地域を支える

長野の友人、みえさんの実家は江東区亀戸。亀戸天神でおなじみのまちです。みえさんの実家は香取大門通りという商店街にあった中華料理屋さんでした。餃子のおいしいお店としてして地元の人たちに人気でしたが、残念ながら今はありません。

江東区で最も古い神社、香取神社の参道商店街として栄えた香取大門通りですが、多くの商店街と同様に、大型スーパーの出店や後継者不足などから商店街の賑わいがなくなっていました。

先日、香取商店街に行ってみたら、なんだかレトロな雰囲気に。
店舗の外観を昭和レトロのイメージに改装し、屋台やベンチを置き、昭和30年代の懐かしい下町が再現されています。




昔からあるおせんべい屋さんのおかみさんに聞いてみると、観光レトロ商店街の事業として江東区や東京都の助成を受けて、今年、3月に「亀戸香取勝運商店街」としてリニューアルオープンしたのだそうです。でも3月12日に予定されていたオープニングセレモニーは震災のために中止に。

ゴールデンウィークに行ってみたら、たくさんの人が訪れていました。量り売りのお味噌屋さんや八百屋さん、お酒などの発酵食品を売っているや青森物産ショップなどが並んでいます。

「運をつける」「元気にする」というテーマでオリジナル商品も販売されているようです。おだんごや特製ブレンドの味噌おでん、漬物もおいしそう!



お買い物をしながら、お店の人と話したり、ベンチに腰掛けてお店で買ったおせんべいやお菓子を頬張るのも楽しいですよね。友人の話によると、ジャニーズの人気グループメンバーの実家もあるとか!?



この
商店街には、下町らしいやさしさやホスピタリティが残っています。元々、ホスピタリティという大切なソフトはあるのですから、後はまちの魅力が多くの人に伝わっていくことで、賑わいが生まれるのではないでしょうか。

受験生や元気が欲しい人は、ぜひ香取勝運商店街に行かれてはいかがでしょうか。 

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友だちから友だちへ。ジェイミーの食育革命

2011年05月23日 | まちづくり、地域を支える

ネイキッドシェフとして有名なジェイミー・オリヴァー。若くてキュートなカリスマシェフが、素材を生かしたお料理をつくるというユニークな切り口が評判になり、日本でもテレビ番組が放映され、銀座にレストランができるほどの人気でした。



そのジェイミーが2004年から食育に取り組んでいるそう。ロンドン・グリニッジの公立学校で学校給食の改善運動をスタートし、冷凍食品やスナック菓子などのジャンクフードを食べていた子どもたちの食生活を変えるため、安くてヘルシーなレシピをつくり、調理師にトレーニングしたり、子どもたちに食育をしたり、給食予算増額のための陳情を行なうなどの活動を実践。この活動はあくまでテレビ番組の企画として行われたものかもしれませんが、大きな反響があり、署名運動の結果、イギリス政府は給食改善のための予算を増額したそう。

その後、食育は「ジェイミーの食育革命前夜」という番組で、サウスヨークシャー州のロザラムというまちを舞台に展開されます。生活保護を受けて暮らす4人家族。小さな子どもたちはいつもテイクアウトのケバブやチーズポテトを食べています。母親は料理をしたことがなく、テイクアウトの食事ばかりでは、子どもの健康にもよくないことを感じながらも、どうすることもできません。ジェイミーは、まったく料理をしない人たち8人を集め、ミートボールスパゲティやサーモンソテー、パンケーキなど簡単なメニューを教えていきます。

ユニークなのは、料理を習った人たちがそれぞれ2人の友だちに料理を教えていくという方式です。昔や親から子へと料理のしかたや知恵が伝わっていきましたが、それが途絶えてしまった現在では、友だちという横のつながりで料理を広めていこうということです。そうすることで、まち全員に料理のレシピや調理方法、さらに料理の楽しさ、食材や栄養についての知識が広がり、まちの人の健康につながるという考え方です。料理の楽しさを体感し、友だちに広めて共感してもらう。現代のコミュニティ活動のお手本をみた気がします。

テレビ番組なので多少の演出はあるのでしょうが、ガスコンロの火のつけ方を知らない人やお肉をさわったことのない人が、どんどんお料理の楽しさに目覚めていく姿がすばらしいです。でも友だちに伝えていくむずかしさや苦しい生活が浮き彫りになるなど、なかなか簡単にはいかないのも現実です。
日本でもクックパッドを見てお料理をする人が増えているといいます。日本では、そういえば、テレビ番組でも、若い子たちが奇妙な料理をつくるコーナーが受けていますね。ジェイミーの番組に出てくる人たちが特殊なのではなく、日本でも同じ現象が起きているのかもしれません。
生のお肉をふつうに食べたり、子どもにも食べさせてたりという問題もあります。そういう私自身、「お魚はお刺身で食べるのに、どうしてお肉は生で食べちゃいけないの?」と子どもに聞かれた時に、うまく答えられませんでした。そんなことをいろいろ考えさせられた番組です。


豊洲のCAFÉ;HAUSではWOWOWで放映されている「ジェイミーの食育革命 in USA」のコラボメニューが登場。野菜をたっぷり使ったバランスのよい食事が楽しめます。特にパンプディングがおすすめです。あと数日限りなので、お近くに行かれる際には、ぜひ行ってみてください。


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私が転んだ場所

2011年05月19日 | ユニバーサルデザイン

横浜の大桟橋は私の好きな場所のひとつ。巨大な船のような形状でゆるやかな曲線がきれいです。ウッドデッキや屋上緑化もナチュラルな感じで、ここから眺める横浜の景色は最高です!

でも、ここは転倒率の高い場所でもあります。
そのメカニズムは、横浜港の景色に目を奪われて、足元がおろそかになる。→微妙な段差に気がつかない→つまづく→転倒。



ウッドデッキの色は同じだし、微妙な曲面がたくさんあり、気づきにくいのです。だからといって段差部分の色を変えたりしたら、デザイン的な美しさが台無しになってしまいます。1ヵ所、段差に注意換気のマークがついていた場所がありましたが…。



大きな段差よりわずかな段差がいちばんつまずきやすく、転倒の危険が大きいものです。大桟橋では、景色に見とれて転ばないようくれぐれも注意をしてください。

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築地の足つぼマッサージ

2011年05月18日 | 日記

少子高齢化の影響や安全性の問題から全国の公園で児童用遊具が撤去されています。そのかわりに増えているのが健康遊具。大人、特に中高年者の健康増進を目的としたものですが、使い方がわからなかったり、設置場所がいまひとつだったりして、なかなか利用されていないようです。

今日はユニークな健康遊具を発見しました。
建て替え中の歌舞伎座を越えて晴海通りを築地方面に行くと築地川銀座公園という公園があります。
ここには「健康こみち」という足つぼ健康増進遊具があります。土足厳禁と書いてあり、靴を脱いでボツボツのパネルの上を一周するようです。

靴を脱がなくては利用できないためか、残念ながら、使っている人はいませんでした。 この公園は近隣で働く人たちの憩いの場のようです。日本人はオフィスで靴を脱いだ方が仕事の生産性があがるという調査結果があります。近隣のワーカーのみなさん、ぜひ利用されてはいかがでしょうか。

 



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支援から共生への道 ~生きづらさを抱える子どもたちとともに私たちができること~

2011年05月14日 | 子どものためのデザイン

静岡県富士市で地域の子どもたちの居場所づくりに取り組んでいるNPOゆめ・まち・ねっと の渡部さんから研修会のお知らせです。

児童精神科医/田中康雄さん(北海道大学大学院教育学研究員附属子ども発達臨床研究センター教授)が「支援から共生への道支援から共生への道 ~生きづらさを抱える子どもたちとともに私たちができること~」というテーマで発達障がいの子どもたちへの理解を支援の考え方をお話されるそうです。

子どもの個性を受け入れ、気持ちや状態を理解することは、とても大切なことです。でも実際には、どうしてよいのか迷ってしまうことばかり…。
子どもに寄り添い、共に生きていくという発想で考えることが大切なのでしょう。田中先生のお話から、いろいろなヒントや元気がもらえるかもしれません。

◆日時 2011年6月5日(日) 18時30分~21時30分
◆場所 静岡県富士市「富士市交流プラザ」(富士市富士町20-1)
◆受講料 前払い1,500円/当日払い2,000円

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