A GRAIN OF SAND

一粒の砂のように
小さな存在だけど
今日も世界の片隅で
生きていた証

たとえば君が

2008-08-31 21:34:01 | Weblog
楽しい時間には

いつも必ず

終わりが見えているのに

辛い時間には

ほんの少し先すら見えなくて

終わりなどないような気がしてくる




モノクロの世界

出口のないトンネル

どこまでも続く迷路



いつになったら

抜け出せるのかなんて

わからない

前に進むことも

後ろを振り返ることもできなくて



だけど

たとえば

もしたとえば

君が手を差し延べてくれたなら

私が君の手をとったなら

この世界にも終わりが見えるだろうか?



この永遠に続くかのような絶望の淵で

君が手を差し延べてくれたなら?

魂の帰る場所

2008-08-13 23:38:11 | Weblog
数多の魂が

彼方の淵を越え

此方の岸へと辿り着く



帰ってくるよ

あの人が帰ってくる

もう二度と会えないのねと

涙で送ったあの人が



どんなに遠くても

此処がわかるように

祈りの灯を燈しましょう



迷わず此処へ帰れるように

梔子の薫りを残しましょう



貴方の帰るその場所が

私の元であることを

真に幸福に思います


貴方の帰るこの場所が

決して失われないように

死ぬまで守り続けます


そして私は祈るでしょう

いつの日か貴方と共に

此処へ帰ってこれるようにと




生きてるってことは

2008-08-12 00:49:31 | Weblog

ずっとずっと前から

感じていた違和感


生きてるのに

生きてるって感じがしない


言葉にするととても陳腐だけど

だけど

それはたしかな感覚


生きるってことは

もっと必死で

もっとぎりぎりで

もっと醜くて

儚い夢



生きようなんて思わなくたって

生きていられるのが当然のような

ぬるま湯につかっているだけの私は

果たして本当に生きているのだろうか?



2008-08-10 01:27:26 | Weblog

なぜかな

ずっと前から知ってた

今まで何度も見かけた君

ついさっきまでなんとも思っていなかったのに


なぜかな

君があの瞬間見せた

じっと見ていないと気づかないような

ごくわずかな微笑が

僕の心を強く揺さぶった


言葉を交わしたこともない

名前すら知らない

けれど

あの瞬間にわかった

君の魂の片鱗を


なぜかな

僕は君が好きだ

名前も知らないけれど

僕は君が好きだ