コーチAのコンサル日記

現役ITコンサルタントかつアメリカンフットボールのコーチとして日々思う所を書いています

JAPAN-USA BOWL2005

2005-07-14 23:38:05 | アメリカンフットボール
仕事を抜け出し行って来ました東京ドーム。
自分のチームに関係の無いアメリカンフットボール
の試合を見るは久しぶり。

20-16で見事Team JAPANの勝利!!!!
やっぱりアメフトの試合は楽しいですね。

しかも4Q残り3分位で13-16。自陣10ヤード付近
からの見事なロングドライブを富沢-水口の見事なTDパス
で締めくくるという劇的な展開でした。

まずこの試合で一番印象的だったのが、チームUSAハワイ
の「強さ」でした。

試合を見るまでは正直チームUSAと言っても所詮ハワイの
ローカル達が寄せ集まって半分観光で来るんだろうという程
度の思いだったのですが、いざ始まって見ると所々でのイージー
ミスはありつつも、それなりに準備してきたんだなという
コンディションとコンビネーションでした。

特に#5(LB)、#40(色々)、#2(WR)、#27
(RB)のスピードとパワーは圧巻でした。勿論ラインはで
かかったです・・

一方JAPANですが、「JAPAN」らしいアジリティと
コーチ陣のプレイコールの的確さで体格に劣るUSAによく
対抗していました。フィジカルの差で圧倒されるという場面
は殆ど無かったのではないでしょうか。

特にレシーバーやDB陣はJAPANの方が全体的には勝って
いたように思いました。板井主将、水口選手、井本選手
(大事な所でポロリとしましたが)、八百板選手等マンカバー
を相手にしてもきっちりフリーになっていました。

そしてJAPANで最も素晴らしかったのは、山口選手のパント
です。滞空時間、距離といい度々JAPANの窮地を救って
いました。但しFG、PATはホルダーとの相性なのかロング
スナップが悪いのか、まったく駄目でしたけど・・

QBは富沢選手が終始出場していたのですが、波木選手の
分かっていても止められないランは和製マイケルビックといった
所でした。(しかしパス投げさせて貰えない・・・)個人的には
もっと波木選手を見たかった。

又、OL・DL陣も体格差をアジリティでおぎない
仕事をきっちりしていた感があります。

そしてコーチ陣ですが、オフェンスはショットガンからの
パスを中心に、途中からアウトサイドゾーンのランが出ると
分かるとそこを起点に相手のマンカバーの弱点をついた
プレイアクションからのクロスパターン・フェイドルート
など「さすが藤田コーチ」と唸らせるプレイコールでした。

又ディフェンスもマンカバーとゾーンを織り交ぜながら
ロースコアに持ち込もうという「我慢」のディフェンス
を最後まで貫いたのではないでしょうか。

どこまで事前情報が伝わっていたのかは不明ですが、今日
の試合運びを見ると、当初からロースコアゲームを予想
し、まさに20-16位の結果を想定していたのでは
ないかと思わせる試合運びでした。

ということで仕事を抜け出して行った甲斐のある試合でした。
勿論ワールドカップを控えた日本にとっても意味のある
勝利でした。

が・・・・・・最後に、

今日のチームUSAハワイは私の個人的な感想だとカレッジ
のディビジョン1約100大学と比較すると、恐らく50位
~75位程度の実力ではないでしょうか。とするとワールド
カップのアメリカ代表としては、NFL経験者を除いたカレッジ
の卒業生中心というのが妥当な線でしょうか。