あいかわらず漫画と活字を乱読しています。
飯と本は現金決済すべき。と考えているのですが、懐がさびしい時も読みたい本を見つけると最近この自分ルールをよく破ってしまいます。
面白い本いろいろあったのですが、最近のお勧めしたい1冊です。
「神様のカルテ」夏川草介 小学館
200ページ程の短編です
主人公は長野県の小さな地域病院の中堅医者。
漱石を愛する主人公は文語調でしゃべるちょっと偏屈な先生
という今まで無かったキャラクター
(この文語調がある場面で効果的なのですが)
看護師、同僚の医者、貸家の住人、妻、患者どれをとってもキャラクターが立っていて面白い。
だらだら感が無くて病院や賃貸でのやりとりがコミカルで読みやすいです。
物語は末期癌患者の安曇さんとの関係と、貸家の住人のひとりである文士さんとの関係、このふたつを軸に紡がれてゆきます。
著者は実際に地域医療従事者なのでモデルとなった患者さんがいたのかもしれませんね。
主人公の医者はとにかく優しいです。
こんな先生がいたらよいなぁと皆が思うでしょう。
普通に読んでも泣き笑いで飽きないと思いますが、現実に置き換えてみたらかなり考えさせられるテーマを扱っています。
治癒が見込めない患者に対して医者は何が出来るのか?
袋小路に入り込んだ友に対して何か救う手立てはあるのか?
悪化する現実を変えることは出来ない。奇跡は起きないのです。
客観的には無力でしかないのですが、安曇さんや文士さんからみたら決してそうではないのです。
現実世界では「優しい人」と多数の人から評価されたい人を時々見かけます。
それは単なる自己満足なんですがね。
小説は作り事ですが、優しさとは何だ?という人生の中で大切なもののひとつを著者は追っているのだと思います。
物語ですから出来すぎの感はありますが、著者の方が理想とする生き方なんでしょうね。私は非常に共感できました。
へん、こんなのは作り事、理想だよ!
という意見も多いと思いますが、斜めに見ないで正面から素直に読んでほしいです。
誰も見ていない所で自分と向き合えるのが本のよい所ですから。
次のテーマは「エコ」ってなんだ?です。
(うそです)
飯と本は現金決済すべき。と考えているのですが、懐がさびしい時も読みたい本を見つけると最近この自分ルールをよく破ってしまいます。
面白い本いろいろあったのですが、最近のお勧めしたい1冊です。
「神様のカルテ」夏川草介 小学館
200ページ程の短編です
主人公は長野県の小さな地域病院の中堅医者。
漱石を愛する主人公は文語調でしゃべるちょっと偏屈な先生
という今まで無かったキャラクター
(この文語調がある場面で効果的なのですが)
看護師、同僚の医者、貸家の住人、妻、患者どれをとってもキャラクターが立っていて面白い。
だらだら感が無くて病院や賃貸でのやりとりがコミカルで読みやすいです。
物語は末期癌患者の安曇さんとの関係と、貸家の住人のひとりである文士さんとの関係、このふたつを軸に紡がれてゆきます。
著者は実際に地域医療従事者なのでモデルとなった患者さんがいたのかもしれませんね。
主人公の医者はとにかく優しいです。
こんな先生がいたらよいなぁと皆が思うでしょう。
普通に読んでも泣き笑いで飽きないと思いますが、現実に置き換えてみたらかなり考えさせられるテーマを扱っています。
治癒が見込めない患者に対して医者は何が出来るのか?
袋小路に入り込んだ友に対して何か救う手立てはあるのか?
悪化する現実を変えることは出来ない。奇跡は起きないのです。
客観的には無力でしかないのですが、安曇さんや文士さんからみたら決してそうではないのです。
現実世界では「優しい人」と多数の人から評価されたい人を時々見かけます。
それは単なる自己満足なんですがね。
小説は作り事ですが、優しさとは何だ?という人生の中で大切なもののひとつを著者は追っているのだと思います。
物語ですから出来すぎの感はありますが、著者の方が理想とする生き方なんでしょうね。私は非常に共感できました。
へん、こんなのは作り事、理想だよ!
という意見も多いと思いますが、斜めに見ないで正面から素直に読んでほしいです。
誰も見ていない所で自分と向き合えるのが本のよい所ですから。
次のテーマは「エコ」ってなんだ?です。
(うそです)
>誰も見ていない所で自分と向き合えるのが本のよい所ですから。
ときどき出てくるはらしまさんの名言が好きですわい。
名言吐いた事は覚えているのですが、何を言ったのか全く覚えていないのが残念なところです。
はい。