それは花のようなもので
つぼみでいる時間が長い日もあるし
夜のほんの一瞬に綻ぶこともあるでしょう
あるいは気長に待たなければならないかもしれません
強いて咲くものではなく
同じ空を綺麗だと感じたり
独りではなく一人だと知った瞬間
すうっと息を深く吸った時
眠れることが嬉しい
食べるものが美味しい
服を着ることが楽しい―……
ありふれた日常の中で
生きていることを噛みしめている時に
それは咲くのです
自分でも気がつかないほど
しずかに やさしく 笑顔は綻ぶのです
つめたく暗い空の朝
時の流れが遅く気だるい真昼
理由も無くもの悲しい夜
深い眠りの森の中
たとえ いつ どこにいても
ヒトは わたしは わたし達は 咲くのです
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生きているとあまりにも、いろんな事がありすぎて。
それは他人にしてみれば些細な事であって、
けれども当人にとっては、大事で。
笑えない日もある。
だからこそ笑ってやろうとも思う。
いつも上手に笑える訳ではありませんが、
笑う事で変わる、変えられるものは、確かにあるようです。
少なくとも俯く自分の心持ちだけは、
上向きに変えられるでしょう。
そう思うのです。